生き物写真館

長野県山ノ内町、志賀高原、栃木県小山市、海外などで 出会った生き物を中心とした写真館です。 野鳥、昆虫、花、などの写真を撮影情報とともにお伝えします。 撮影テクニックやカメラについても書いてます。

農業f よもやま話

【 農薬使用量の国際比較のアホらしさ 】

スポンサーリンク

単位面積当たりの成分重量という値を国ごとに
比較したグラフから
日本は農薬大国、
日本の野菜は農薬まみれとか、

言うてる人います。

農家の敵です!!

これを検証します。

「日本が売られる」堤未果著 53ページ
「日本が売られる」堤未果著 53ページ

●マシン油乳剤95%

マシン油乳剤95% トモノール
マシン油乳剤95% トモノール

写真は、以前の私の勤務先で販売してた
「トモノール」成分はマシン油 95%

※いまは、別の会社で売ってます。
懐かしくて、ある方から借りてきました。

りんごなら16~24倍で、
春先なので300リットル/10アールと
して計算してみましょう。

※10アールは、1000平米です。

300÷16=18.75リットル

18.75L×95%=17.8L これが成分量。

油なので水より軽いわけですが、
面倒なので、
比重1として、17.8㎏としましょう。

●これとは、別に、成分量0.5%という農薬があります。

トレボン粉剤DL 成分%
トレボン粉剤DL 成分%

田んぼに、10アール3キロ散布します。

3000g×0.5%=15g  成分重量は15g

17.8㎏のほうは、有機JASでも使用が認められています。

17.8㎏と15gなら1000倍以上の重さの差があります。

重いほうが危険とか、

重いほうが残留値が大きいとか、

いうわけでもありません。

17.8kgは、果樹と桑だけの使用ですから、
野菜にかけるわけではありません。

15gのほうは、田んぼ以外にもいろんな作物にも
使えます。

こんな風に、2つの農薬調べるだけで、
重さで比較することのアホらしさが
わかります。

●重さで比較してどーなの?

こんな風に、2つの農薬調べるだけで、
重さで比較することのアホらしさが
わかります。

これを日本だけで4000種類という農薬の、
単位面積当たりの成分重量で、
国際比較して、
何の意味があるのでしょう?

●まとめ

・単位面積当たりの成分重量での比較は無意味である。

・重いほど毒性が強い、重いほど残留しやすい、わけではない。

・国により、地域により、作物により使う農薬が異なるので、
 せめて、同じ作物での比較でないと意味がなりい。

・新宿駅の乗降客数が世界一、というのと同じ程度の、飲み会の話題である。

・だから犯罪率が高いとか、いうわけでもない。

●無料農薬勉強会やってます

無料農薬勉強会やってますので、
ご興味ある方ご参加ください。

以下の公式ラインからお気軽にお問い合わせください。

https://lin.ee/bACUu08v

スポンサードリンク

-農業f, よもやま話
-, , , ,