生き物写真館

長野県山ノ内町、志賀高原、栃木県小山市、海外などで 出会った生き物を中心とした写真館です。 野鳥、昆虫、花、などの写真を撮影情報とともにお伝えします。 撮影テクニックやカメラについても書いてます。

農業f よもやま話

農薬大国ニッポン転落 26位に

2022/04/06

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大変です!!

ラウンドアップマックスロード
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2019年 耕地面積1ha当たりの国別農薬使用量
2019年 耕地面積1ha当たりの国別農薬使用量

日本の農薬使用量が26位に落ちてしまいました。

誰にとって大変なのか?

日本で農薬売ってる農薬会社?

それよりも、
 
日本は農薬大国だから、
日本の農産物は農薬まみれで危険! だから、
という筋書で、
自分のすすめる無農薬・有機野菜、
農薬落としの洗剤などを売ってきた人たちです。

そもそも日本の農薬使用量は3位にも入っていない

山ノ内町の田んぼ
山ノ内町の田んぼ

その前から、2010年は11位、2016年は16位と、
日本は銅メダルさえとったことないのに、
グラフの一部だけ切り取って危険、農薬まみれを
あおってショーバイのネタにしてきた連中です。

あるいは、危険をあおって、
視聴率かせぐ(広告単価上がる)、アクセス稼いで広告料得る、
本を売る、雑誌を売る、講演料で稼ぐ、

農薬使う99%の農家を敵に回して、
自分たちのススメる無農薬野菜、有機野菜、
農薬落としの洗剤などを売る、
いわば炎上商法の輩たちだ。

安全ですという情報では、
あんまり人々は振り向かんからね。

世の中のニュースの9割以上が
暗い、悪いニュースというのは、
このあたりの事情です。

2019年26位では、イメージとして農薬まみれと
いえなくなるので、
この最新のデータについては、
彼らはだんまりを決め込むのでしょう。
 

というのは、
食用油の農薬や、天敵農薬など
安全な農薬があるという
最新の情報にはだんまりを
決め込んで、
すでに販売禁止になった農薬を
持ち出して危険をあおったりしてるからです。

日本の農薬使用量は世界26位

26位というデータを載せているブログはこちらです。

https://chanmi-papa.blog/frozenvegetables-iongreeneye/

このブログでは、
国土面積が東京23区の約半分と非常に小さいことから
面積あたりの農薬使用量が他国と比べて高くなります。

と分析していますが、

農薬使用量の数字は、耕地面積あたりなので、
国土面積が狭いことは関係ありません。

そうであれば、国土面積と耕地面積の比率データも
ほしいところです。
 
それよりも、
 
どんな作物を作っているかという視点が全く欠落しています。
主要作物はココナッツ1万6000トン、バナナ4000トンなので、
これら作物で使う農薬が多いのでしょう。
 
だからといって、モルディブ産ココナッツは
危険といいたいわけではありません。

耕地面積1ha当たりの国別農薬使用量 とは

国別農薬使用量については、別の記事でも何回か
指摘しています。

りんごの果実
りんごの果実

農薬は作物にかけるもの

りんごは小松菜よりは、植物体が大きいし、
年中木が外にあって作期も長い、

そのうえ、
病害虫の種類もりんごのほうが多い。

だから、小松菜よりはりんごには農薬使います。

だからりんごのほうが危険というわけでもなく、
1日1個のりんごは医者を遠ざける、
といわれるほど健康によいとされてます。

北海道にはりんごが少なく麦が多い、東北と長野でりんごが多い。
静岡から西ではみかんが多い、
沖縄ではサトウキビやパイナップル作ってます。

稲は全国にあります。

それぞれ使う農薬も違っていたり、共通のものがあったり、
木が大きい、草丈が低い、作期が長い、病害虫が多い
など作物側の事情もあります。

それらを一緒くたにして重さで比較してはいけません。

同様に、日本と外国との重さでの比較も無意味です。

農薬にはいろんな種類がある

重曹の農薬↓↓↓

成分%の表示
成分%の表示

農薬の種類は日本だけで原体(成分)で590種類、商品名アイテム数として
4000種類あるなかで、
それを重さ、しかも成分量で比較することに
何の意味があるのでしょう?

重いほど、毒性が強いわけでも、
重いほど、作物残留が多いわけでもありません。

重曹が成分の農薬や、食品が成分の農薬、フェロモン、
生き物の天敵としての農薬など
まったく残留や、急性毒性のない農薬も一緒くたにした重さには
意味がありません。

フェロモン農薬
フェロモン農薬

ビール、牛乳、コーヒーの合計(平均値でも)消費量を
国別に比較しているようなもんです。

それで、アル中が多いとか、乳糖不耐症が多いとか、カフェイン中毒が多いとか、なんらかの主張がしたいのであれば、
それぞれの消費量での比較が必要でしょう。

だから、農薬でも、
ネオニコチノイド系農薬の使用量、グリホサートの使用量、
劇物農薬の使用量、とか、
りんごでの使用量、麦での使用量など分野別でのデータ比較をしないと、
まったく意味がありません。

それに、日本の場合、
劇物農薬は10%程度、約90%が毒物でも劇物でもない
普通物です。ハンコなしに誰でも買えるものです。
使用するときも免許も資格も必要ないとされているほど
安全だと判断されているのです。

クルマは、基本的に免許持ちが運転するのに、年間3000人の交通事故死者が
出ていますが、だれもクルマが危険、クルマ大国ニッポンをなんとかせねば、
といった論調はほとんど聞きません。

使用量というデータの信憑性

食品原料の農薬↓↓↓しかもスプレー

家庭菜園用農薬
家庭菜園用農薬

さらに「使用量」なんて、どうやって、
調べているのでしょう?

確かに、農協や道の駅に出荷する農家は、
その作物で使用した農薬の種類や量を
報告しているようです。

しかし、家庭菜園で使う一般農薬や、
スプレー式の農薬の使用した「量」を
成分量で換算して報告している人がどこにいるのでしょう。

それをまた、成分ごとに、集計している人や、
商品名で報告された農薬を成分ごとの重さで
専門に集計する人がどこかにいるのでしょうか?

りんごのキズ口スプレー
りんごのキズ口スプレー

日本は農薬大国だから日本の野菜は危険という単純思考のサイトの数々

以下のサイトでは、おおむね次のような主張です。

日本は農薬大国なので、日本の野菜は危険、(自分のすすめる)無農薬野菜や、
有機野菜を食べましょう。

日本の有機農業は、0.5%しかないと言われるなかで、
一般の人は対処のしようのないことを提案しています。

クルマは、年間3000人交通事故で亡くなる危険な乗り物です。
排気ガスや騒音もあり環境に悪い乗り物です。
ガソリンも上がって、供給不安もあります。

だから、みなさん、通勤、通学、買い物、仕事、物流など、
歩き、自転車、リヤカーにしましょう、
といっているようなもんです。

◆日本の農薬使用量は世界第3位!? “農薬ムラ”に群がる癒着の構造

◆日本の農薬使用量が激増|世界一の「農薬」大国といわれる日本の現状

https://fujino-gyosei.jp/nouyaku-tukaisugi/

◆日本の野菜は大丈夫?!世界と日本のネオニコチノイド農薬に対する規制の違い

https://prolabo-farm.com/column/sekaitonihon/

◆真実を知らないだけ!?日本は世界でも有数の農薬大国

https://prolabo-farm.com/column/pesticide/

◆あまり知られていない事実  2002年

https://biovin.exblog.jp/16009595/

あおり記事大暴露

●日本の農薬使用に関して言われていることの嘘 ? 本当に日本の農産物が農薬まみれか徹底検証する

https://agrifact.jp/lies-about-the-use-of-pesticides-in-japan/

こちらのサイトでは、やや難しい言葉をつかって、
ほぼ私と同じことを主張しています。

●まとめ

・日本は農薬大国(世界3位くらい)という順位がウソ、デマである。

・4000種類以上ある農薬を成分量の重さで比較しても意味がない。

・重いほど、毒性が強いわけでも、作物残留が多いわけでもない。

・国や地域により、作物が異なるので、重さだけで比較しても意味がない。

・「使用量」という数字そのものが推計値の推計値であろうあいまいな数字である。

・たとえ、1位であっても、くだらないギネス記録の13メートルの巻きずしレベルである。

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以下のラインに登録して、お問い合わせください。

by 長野県農薬管理指導士、農薬会社勤務30年

◆みゆきのりんご
https://lin.ee/bACUu08v

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