日本は世界一の農薬大国?!
アンチ農薬派からの質問に回答しました。
目次
●日本は世界一の農薬大国?!
ウソです。
2016年、日本は16位、1位はモルディブ。
2010年、日本は11位、1位はトリニダードトバゴ
10アールあたりの成分量を重さで計ったデータが
出ているが、毒性や残留具合など関係なく重さでの
比較は意味がない。
りんごは、花から収穫まで長く病害虫多く木が大きい。
小麦は、りんごよりは生育期間が短く、病害虫も少なく丈が小さいため、
農薬使用量は少なく出る。
国や地域によって、作物が異なるので、
たんに重さで比較しても意味はない。
日本はアメリカの7倍農薬使っているとかいうのも不思議ではない。
アメリカは小麦、とうもろこし、大豆などりんごに比べれば
農薬少な目で栽培できる作物面積が大きい。
比べるなら、同じ作物どうしが必要である。
●使用量というデータはない
さらに、使用量というデータはたぶん日本ではない。
あるのはメーカーからの出荷量だろう。
農家が道の駅や農協に使用農薬の種類や量を報告しているが、
それを成分ごとに集計しているヒマな人はいないと思う。
農協や道の駅を通さず販売する農家の農薬使用量なんて、
誰も把握できない。
販売中止になる農薬は農家として先に5年分買っといたという例もある。
メーカー荷離れ=使用量ではない。
●日本の農産物は海外でダメ?
日本の農産物は農薬まみれなので、海外からは嫌われている?
2012年2000億円
2020年6000億円 約10年で3倍に増えている。
国ごと作物ごとに見ると厳しい例もあるが、
全体としては増えている。
輸出用には国内用とは別の農薬使っている例は
山ノ内町の桃で聞いたことあります。
●農薬を散布すると野菜の栄養素が減る?
30年農薬会社にいて聞いたことがない。
有機栽培など土作りなどに手間暇かけている畑では、
慣行栽培より根がよく張っていたりする例もあるから
栄養価の変化はありえる。
ただ、有機栽培の畑の半分を、農薬散布して管理しても、
栄養価の変化はないと思う。
(データなく、経験的に思うだけ)
●ラウンドアップは世界中で禁止されているので日本へ?
ラウンドアップは世界中で使用禁止となったので、
売れない分日本に持ってきた。
日本は世界の処分場か?
ある方のブログでは、次の国で使用禁止となっているが、
あるサイトでは、その国すべてを含めて、
157か国で使えます。
デンマーク、
スエーデン、
ノルウェー、
スリランカ、
オランダ、
ドイツ、
イタリア、
オーストラリア、
アメリカ
実際、1ケ月ほど前に、日本の販売元、
日産化学に電話で聞いたところ、
ベトナムだけ販売禁止になっているが、
他の国では使える。
なぜ、そんなことを言う人がいるのか
わからない。
状況は変わるので、私の話を全部信じないで、
皆さんも各自で日産化学に電話してみてください。