生き物写真館

長野県山ノ内町、志賀高原、栃木県小山市、海外などで 出会った生き物を中心とした写真館です。 野鳥、昆虫、花、などの写真を撮影情報とともにお伝えします。 撮影テクニックやカメラについても書いてます。

よもやま話

「無農薬」桃は安心安全???Facebook投稿に対する各位の意見

2020/03/06

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はじめに

どちらかというと、
反農薬の人が多いと思っているFacebookグループに
ある投稿してみたら、
いろんなご意見をいただきましたので、
ここに記録しておきます。

道の駅で  2019.8.31
道の駅で  2019.8.31

私の意見は結論から言うと以下のとおりです。

「無農薬」を謳いながら、
農薬登録のない中味のわからない農業資材を
使うことがいいとは思わない。
 
「無農薬」=安全安心の担保にはならない。
 
「無農薬」のほうが、慣行栽培より安全安心とは
思わない、けど、
「無農薬」のほうが「危険である」とも思わない。
 
「無農薬」表示は、農水省ガイドラインでは認めておらず、
この表示自体、すでに、無知の証である。

「無農薬」での桃やりんごなど落葉果樹の栽培は難しいと
いわれており、「無農薬」桃の病害虫防除には農薬以外の
農業資材を使っているケースもあり、むしろ危険ではないか、
と危惧している。
 
「慣行栽培」の農産物が農薬漬けで危険だ、
とも思っていません。 
 
要は、個々の農家、農作物について
調べないとなんともいえない。

「有機」「オーガニック」表示もおんなじ、です。

このグループでのいままでの書き込みを見ていると、
以下のような意見をお持ちの方が多いように
感じておりました。

●登録のある農薬を使っていないのだから、
「無農薬」と表示して、どんどん売ったら安全安心なので、高くても買います。
 
●すべての農薬は危険だから、農薬でないものなら何をかけたって安心安全である。
 
●入浴剤や木酢液、EM菌、内容表示義務のない○○エキス、XX酵素などなど 農薬でさえなければ安心安全なのです。

が、
私の投稿に対しては、
おおむね私の意見に賛同する声が多く聞かれました。

ただ、このグループに集まっている多くの方は自分の意見に合う投稿内容だと、
何もコメントもつけずにシェアする傾向が強いのですが、
この件については、シェア、はほとんどみられませんでした。

実際の私の投稿

【 「無農薬」の桃なら安心安全 ?? 】

桃 せん孔細菌病? 2019.8.31
桃 せん孔細菌病? 2019.8.31

ある農薬嫌いのサイトに以下のような記述がありました。


桃の病気を防ぐため、

・縮葉病防止に、硫黄成分入りの入浴剤を水でうすめて木にかける

・収穫1週間前に袋を取って、水で薄めた木酢液を木全体にかける
 

あるサイトから

 
ここからは私の意見。

硫黄成分は農薬の成分でもあります。有機JASで認められている農薬のひとつ。

農薬であれば作物ごとに希釈倍数や、収穫前日数、回数など決められております。
 

例えば、硫黄52%の商品名「イオウフロアブル」は、もも黒星病には500倍、

りんごうどんこ病にも500倍、ももやりんごでは回数時期の制限なし、とか。

長野県の桃では、5月中・下旬の1回散布が指導されています。

他の時期は他の農薬使います。

入浴剤を桃の木や果実に散布して、どのくらいの硫黄が残留するのか、

わかりません。

まあ、大丈夫だとは思いますが、そのような使い方を想定していな

い入浴剤を何倍でいつ散布してもいいのか・・・データはない。
 
「農薬」はデータあるので、使用法が確立している。

「農薬」でなければ、何を散布してもよい、という考え方は危険です。

仮に、入浴剤の硫黄成分が5.2%だとして、50倍に薄めて散布していれば、

52%の農薬500倍散布と同程度の硫黄成分が作物に着く計算になる。

硫黄を含む「ムトウハップ」という入浴剤は硫化水素が自殺に使われることから販売中止になりました。
※「ムトウハップ」に酸性の液体をかけて硫化水素を発生させる、そうです。洗浄剤を混ぜるという話もある。

入浴剤の会社名、商品名、使用倍数、使用時期などわかれば検証できますが、
わかりません。

ほかの作物でも「農薬」でない、中味のわからない資材を使用している例が

あり、過去には事件、事故も起きています。

サイト運営社に問い合わせたところ、

担当筆者がいまはいないので、当面この記事は非公開とする連絡がきました。

みなさんは、どう思われますか?

以上が、あるFacebookグループで行った私の投稿です。

山ノ内町の桃畑 2017.4.26
山ノ内町の桃畑 2017.4.26

みなさまの意見

以下は、いろんな方の意見と私の見解です。

入浴剤や木酢液を使うことについて

KKさん : 使ったらアウトやろ

SKさん:

木酢液もその使い方じゃアウトですね。桃の袋取ったあと全体にかけるってのは防除、予防目的以外とは考えられませんし。
(追記)木酢液については特定農薬には分類されてないものの判断保留資材として自己責任の上で使用して問題ないようです。禁止されてるのは病害虫防除を謳っての資材としての販売です。同様に牛乳やトウガラシ、ニンニク、焼酎等も自己責任で使用可能です。

有機JASを取得するには有機JAS適合資材しか使えないので安全性が科学的に確認されていない判断保留資材の木酢液は使えません。もちろん入浴剤も。



TTさん:
入浴剤や木酢液は農薬の指定すらされてないので個人で食べるものに個人の責任で使うならともかく出荷はダメダメ!

そういう生産者はGAPなんて無視なんでしょうか。

TTさんへ、
「農薬」=危険、だから、
「農薬」さえ避ければGAPの第一歩という考えかもしれませんね。

NTさん:
なるほど良くわかりました、木酢もクレゾール成分が入っているのではないでしょうか。木酢も危険ですね。

NTさんへ、
はい、そういった報告もありますね。会社名、商品名がわかれば検証できると思いますけど。

IEさん:
農薬として登録されていない物はむしろ安全ではありませんね。代謝産物による毒性、残留試験、人体に摂取された時のデータが全くないわけですから。

IEさんへ、
私も同意見です。まあ、歴史的経験的にダイジョウブでしょ、というものが多いとは思いますけど・・・・

木酢液解説

木酢液は、1973年から1979年まで農薬登録がありました。
そのときも、桃の登録はありません。
いわば、登録失効農薬です。
さらに、木酢液はいろいろな会社がさまざまな製法で製造し、なかには有害成分を含む商品もある、ようです。
天然成分から作ったものだから安心安全、ではないのです。

道の駅で  2019.8.31
道の駅で  2019.8.31


こういう桃を買うかどうか

SKさん:
自分が信じられる所から買うだけです。
ただこういう事例があると自然栽培は化学農薬使わなければ何でもありなんだというレッテルを貼られる可能性があります。自然農法やら自然栽培自体、認証制度も定義も基準もありませんので。

この世にゼロリスクの食品は存在しませんから。
農産物の「安全安心」についてですが、安全は生産者から消費者に与える最低条件、安心は消費者が生産者に与える「信頼」という最高条件だと思ってます。安全安心はコミュニケーションで担保されるのだと思います。

TTさん:

結局、信頼できる人から買うしかないですね。私も信頼される生産者でありたいです。

そうですね。だから私は自然農法や有機農法(JAS認定じゃない)とか言われても、イコール安全安心とは全然思っていません。

「無農薬」という表示について

HKさん:
一回でも、使ったら、無農薬の桃では、有りません。

有機JASよりも。県の特別栽培、Aを取れば、無農薬、表示が出来ます。

HKさんへ、登録農薬は使っていないようです。だから無農薬???

SKさん:
厳密には有機JAS取得していませんので「無農薬」とは言えません。この桃については「栽培期間中農薬不使用(無登録農薬使用)」となりますね。

SKさんへ、有機JAS取得してても「無農薬」表示はNGですよね。

TTさん:
大概は「農薬不使用」と記載しますよね。自分が使っていなくても隣の圃場で使われていたら全くの「無」ではないので。

TTさんへ

私もそう理解してます。
佐賀県では、「化学農薬:使用せず」というマークがあるようですね。
ただ、これだと、主に天然物由来のJAS認定農薬は使用しても、使うことができるマークなので、
完全無農薬とは異なるように思います。

SKさん:
「無(減)農薬」「無(減)化学肥料」表示は特別栽培農産物表示のガイドラインにより禁止されています。生産者により定義が違い、消費者か優良誤認する恐れがあるからです。有機JASを取得しても表示できないことになってますね。
「栽培期間中農薬不使用」「節減対象農薬:栽培期間中不使用」等と表示するしかありませんね。有機認証取得してればオーガニック〇〇や有機〇〇は名乗れますが。
完全無農薬を担保する認証は日本にはありませんし、世界を見てもないのでは?

SKさんへ
ありがとうございます。
有機認証というのはJAS有機との理解でよろしいでしょうか。
JAS有機認証もないのに、「有機」「オーガニック」と表示や名乗りが言ったもん勝ちのように私にはみえます。
外国と日本での有機、オーガニック表示の差について、わかれば教えていただけると助かります。

有機に関する解説

SKさん:
有機認証=有機JASの第三者機関による認証のことです。
日本の有機JAS認証は農畜産物・加工食品・飼料のみです。化粧品は対象外です。オーガニックコスメが乱立されるのも認証制度がないからになります。

国連の組織であるFAOとWHOが合同で創設したコーデックスにおいて有機栽培の生産・加工・販売・表示に係るガイドラインに沿って制定されたのが有機JASです。
有機JASと同等の認証は各国主導で認証機関が設けています。
日本でも有機JAS認証が始まる以前から民間のJONAが独自の規格で有機認証をしてきたように、各国も民間の有機認証があります。

ドイツで農業研修したことがありますのでドイツを例にすると、有機JASと同等の国が制定したBIO(ビオ)マークの他に、民間のBIOLAND(ビオラント)、同じく民間のdemeter(デメター)等複数の民間認証団体があります。
民間の組織は国の基準よりも厳しいところが多いです。

デメターの場合はバイオダイナミック農法(シュタイナー農法)が絶対ですし、ビオラントは単一栽培を禁止し他の緑化作物を植えなければならないとかぶどうへのボルドー液硫酸銅の散布も年間3kg/ha(ビオ認証は年間6kg/ha)までとか。

SKさんへ、詳しく解説していただきありがとうございます。勉強になりました。

すでに表示を実行している農家から

IJさん:
表示を生産者がきちんと書くだけで解決できますね。
栽培履歴をきちんと作って販売するようにしたら
みんな助かりますよね。
自分はメールで販売してる時には
栽培履歴 あるものはきちんと記載してお伝えしてます。
どこまで責任持ってするかという生産者側の責任と
どこまで責任持って調べる消費者側がいるか ってことがマッチすれば
より良いですよね。
頑張っててても、無責任な生産者からは離れていくのがこれからの時代じゃあないでしょうか。

IJさんへ、
おしゃるとおりです。
ただ、多くの消費者は農薬か入浴剤かも
わからないのが現状かと思います。
栽培履歴のなかに登録農薬や登録肥料は書かれると
思います。
が、登録のない○○エキスとか○○酵素のような
資材こそ、商品名や会社名を書いていただけると
選択の基準になります。
農家に行くとそうした資材のビンや袋みかけますので。
農家としては、秘伝のタレや企業秘密のような
部分なので嫌がる方もいるかもしれませんね。

山ノ内町の桃畑 2017.4.26 
山ノ内町の桃畑 2017.4.26 

SKさん:
これまで就農して10数年ほど梨で直売している身として思うことは、

いくら生産履歴の情報公開してもお客様はそれを判断材料のウェイトとして大きく占めている訳でないと感じてます。

生産者の人柄であったり生産理念であったり、そして何より美味しいかだと思います。
16年前から県の特別栽培認証を取得し続けその散布暦をHP上で公開してますが、それを見た人の中には農薬使っていてけしからんとお怒りの連絡をいただいたこともあります。

特に奇跡のリンゴが流行った後は数件ありましたね。

散布暦公開することでデメリットもあります。

情報公開するよりも「無農薬を目指してます」と一言書くだけで散布暦公開しない方が安心できるというお客様もいますね。

ただ無農薬を「目指す」だけなら誰でもできますからね。

SKさんへ、
すでに情報開示してらっしゃる立場からの
貴重なコメントありがとうございます。
 
私自身は、慣行栽培や農協の指導に従う農家の作物、普通に買います。
国の農薬基準や基準守る農家をそこそこ信じてますから。
抜き打ち検査の結果でも、不検出か微量なので。
 

自分では栽培してないけどりんごのネット販売も
やっており、お客様から農薬や栽培履歴の問い合わせを
受けたことは1件もありません。
慣行栽培のりんごも、特別栽培のりんごもあります。
 
むしろ、無農薬とか有機とかを前面に出している農家に対してこそ、
病害虫防除は、農薬の代わりに何使ってますかと
聞きたくなり、冒頭のサイトにたどり着いた次第です。

SKさん:
日本が欧米のように有機認証やGAPがは流行らないのは、日本は衛生観念が高く、農家や食品に対する信頼度がきわめて高いからだと思います。これからは変わっていくかもしれませんがね。

なじみのある化学物質なら農薬でもOK?

OSさん:
私は木酢液入れたお風呂で入浴しますし、硫黄も身体に悪いものと認識していません。むしろ両方身体に良いものと認識しています。
ぶっちゃけニキビができると患部にのせるアメリカの治療薬使ってますが、要するに硫黄ペーストです。温泉大好きです。硫黄泉にも入ります。そもそも硫黄とは人間にある程度必要な栄養素です。もちろんニキビ治療薬などには高濃度で硫黄が入ってると思いますが、だから体調が悪くなった、人体に有害だ、という認識はないですね。
入浴剤を薄めて桃に使うのは硫黄以外の成分も入ってるのでどうなんだろうとは思いますが、逆に桃によく使われる農薬が硫黄系なら私はちょっと安堵さえ感じてしまいます。楽観的かもしれませんが、私がもしスーパーで「主成分が硫黄の農薬を使いました」とかメモが付いている桃を見かけたら、農薬使ってる桃でも買うかもしれません笑

OSさんへ、

ユニークな体験からのコメントありがとうございます。
お風呂や塗り薬など結局、「量」の問題かと思っています。
普段からなじみのある化学物質なら農薬でもOKとなる感覚わかります。
中味よりも農薬というだけでダメと感じるのが
ここに集まっているみなさんは多いのかなと。
ただ、販売用の桃に、法律で認められてない化学物質をかけるのはよろしくないです。

KMさん:
私の買わなきゃいい!というのは そんなに 害だ、毒だ、と騒ぐんだったら買わない。
三食 食べるものではないので 季節的に食べたいときは 買って食べます。
農家さんだって 生活があるので 大変だとは思いますが 強い農薬は使わないようにしていただけると嬉しいです。

KMさんへ、
私も同意見です。
「そんなに 害だ、毒だ、と騒ぐんだったら」
こういう農家さんが増えると嫌だなと思い、問題提起してみました。
「強い農薬」は国や農協などから規制がかかるので、少なくなる傾向です。

農家は自宅用農産物には農薬を使わない?

夏の桃 2019.6.23
夏の桃 2019.6.23

KGさん:
一般に農家は、自宅用の農産物には農薬を使わないと聞いています! 農薬の怖さを分かっているからです。  

      緊急提言11「良い農家、悪い農家。ここに良い農作物か悪い農作物かの違いが表れる」(問題提起5-1)

上のリンクには、以下のようなことが箇条書きでたくさん書いてあります。


良い農家は「営業用農作物も自宅用も同じもの」、悪い農家は「営業用は農薬使用作物、自宅用は農薬不使用作物」。・・・最悪の農家。

 良い農家は「農薬不使用栽培と無農薬栽培の違いが分かっている」、悪い農家は「農薬不使用栽培と無農薬栽培の違いが分からない」。

 良い農家は「農薬を使っている場合正直に開示する」、悪い農家は「農薬を使っていても無農薬栽培」と言う。(超最悪の農家・・・こういうのがホントに居るのです)

SKさんからKGさんへ
違いますよ。自家用農産物に無駄な経費をかけたくないからです。ただの家庭菜園ですから。必要があれば散布しますし、農薬かけて出荷している農産物の規格外品も食べます。

KGさんへ

情報ありがとうございます。
「一般に」というのが、どの程度かわかりませんが、
KGさんの周りでは、悪い(しかも最悪の)農家が「一般に」なってしまっているとすれば淋しい限りですね。
 
私は「営業用農作物も自宅用も同じもの」である良い農家を何人も知ってますよ。
現実問題として、わざわざ、自宅用だけ無農薬の作物(りんご、もも、梨、柿、ぶどう、いちご、コメ、小麦、白菜、レタス、ブロッコリなど)作っていません。
たまたま自家用で作っている野菜などは無農薬のものもあるという程度です。

H K さん:
自家製の野菜や産物に何も使わないのは 経費の面ではなくて 

食べる時に収穫するので 輸送中に傷んだりする 事が無いからでは 

地産地消が進めば 輸送中のリスクが少なくなって 

その分農薬の使用を考慮出来ると思うのですが
スーパーに買いに行くのではなくて 

農家に野菜を買いに行く
なんて事が普通にできたら 

どんな作り方をしているのかもわかるし 

消費者の思いも分かるし
ウインウインで生活できて中間マージンも無くなるし
こんなシステムあればいいですね
顔が見える関係が最善かと思いますよ
武藤ハップ
アトピーの身体を治しましたよ
子どもの頃五右衛門風呂に入れてね。

SKさんからHKさんへ
農薬の有無で輸送中の傷みが変わるとは思いません。傷みの原因は収穫遅れ、輸送温度等ありますが。自家用でも必要があれば散布しますよ。

HKさんへ

国内では、出荷から着荷まで2-3日なので、
輸送中の腐敗防止のためだけの農薬散布はないでしょう。
ウインウインの関係は、HP出している農家や
直売所の野菜に貼ってある番号に電話して
アプローチされたらいかがでしょう。
システム待たなくてもできますよ。

なじみのある化学物質なら登録ない農薬でも評価する

KKさん:
自然界の硫黄成分だったら生命を元気にしますね。硫黄成分は水素を発生させ、酸化腐敗を抑えます。
ですからあの商材は 自殺をネタにして潰された??
あ、化学物質だったら少し控えます?

この桃の人に 会って話してみたいですね?
100点ではないですが95点
他が30~90点でしょうから ある意味応援したい人かも知れません。
互いに学び合いながら。

KKさんへ
私の見つけたサイトは非公開になりましたが、無農薬桃で検索すると出てくる山梨の方だと思います。ほぼ同じ内容のことが書いてあるページがありますので、アプローチしてみてください。

その他の意見

IJ2さん:
二子玉川のマルシェ出店支援などをしています。お客さんには「これは無農薬ですか」などと聞く人がいますが、「GAP認証をとっています」と言ってもGAPを知らない。
「無添加」で騒ぐ人たち、HACCPを知らない。
消費者教育の必要をとても感じて、「農と食女性協会」を立ち上げましたが、「手作り大好き、料理大好き」という方たちにもっと生産現場のことを知ってほしいと思います。

IJ2さんへ
無農薬=安全とは、私は思いません。
「無農薬」という言葉、いまはNGで、
「農薬不使用」が指導されています。

KRさん:
本当に無農薬にするとキャベツやレタスにはイモムシがつき、葉に穴があきます。
慣行でも規定をまもった農薬散布をしたキャベツやレタスは虫もつかなくてキレイ 両方並べて説明したところ、キレイな方のキャベツやレタスが先に売れました。
家の嫁さんも、虫が付いたのは嫌だから適正に農薬かけなさいといいます。
もっと生産現場を知ってもらえばみんなもっと楽に農産物を生産者できるのに・・・

KRさんへ、

そうなんですよね、穴だらけ虫付きキャベツ同じ値段で買ってくれたら苦労はいりませんよね。無農薬でできる量や種類もあるでしょうが、いまの栽培体系、品種構成ではむずかしいと思います。

こういう桃でも、同じ値段で買ってくれるなら
農家は農薬使いません。お金も労力いらないし。↓↓↓

桃の病気 黒星病? 2019.8.31
桃の病気 黒星病? 2019.8.31
桃 せん孔細菌病? 2019.8.31
桃 せん孔細菌病? 2019.8.31

OTさん:
ムトウハップ 誤解を与える書き方ですね。ムトウハップに、酸性の液体をかけて、硫化水素を発生させてます。

OTさんへ、そうですか、教えていただきありがとうございます。注を付けました。

まとめ

山ノ内町の桃畑 2020.2.17
山ノ内町の桃畑 2020.2.17

無農薬の桃について

農薬登録のない入浴剤や木酢液を病害虫防除のために桃にかけるのは違法です。

「無農薬」表示は、農水省ガイドラインでは、認めていません。
無知・無関心の現れと判断します。

「無農薬」表示は、安全性の担保にはなりません。

木酢液は登録失効農薬です。

「無農薬」表示がある場合、農薬を使わないでどうやって病害虫雑草退治をしているのか、聞いてみよう。

国の認可を受けた農薬を基準を守って栽培する慣行栽培のほうが、
むしろ安心安全かもしれません。

農薬不使用を謳うのであれば、
いまのところ、以下の表現なら穏当だと思います。

「栽培期間中農薬不使用」まったくの農薬不使用
 
「栽培期間中節減対象農薬不使用」有機JAS認証農薬は使用している可能性あり。
 

筆者プロフィール

昆虫少年から大学は農学部の昆虫学研究室へ、
卒業後農薬会社の研究所を振り出しに、
研究、普及、営業、管理職として
静岡、東北、九州、関東甲信越の農業現場で30年以上学ぶ。
持っている資格:
毒物劇物取扱責任者、農業高校教員免許、農業改良普及員、農学士、
六次産業化プロデューサー、調理師

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