生き物写真館

長野県山ノ内町、志賀高原、栃木県小山市、海外などで 出会った生き物を中心とした写真館です。 野鳥、昆虫、花、などの写真を撮影情報とともにお伝えします。 撮影テクニックやカメラについても書いてます。

信州の自然

無農薬りんごサイトを検証する 農薬メーカー元社員が斬る

2019/07/28

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りんごの花と高社山 山ノ内町 2017.5.7 ↓↓↓

りんごの花と高社山 山ノ内町
2017.5.7

結論

●無農薬のりんごは、ほぼ存在しない、と判断した。

●有機JAS栽培や特別栽培でも使用可能な農薬はたくさんあり、
それら農薬は、使ってもカウントしなくていい状態です。

●農薬使ってつくったりんご(世の中のほとんど)でも
農薬は極めて微量で、皮のままたべてもよい。(別記事)

●農薬でないから安心安全ではない。

●天然物自然物なら安心安全、ではない。

●人工物がすべて危険、というわけではない。

●農水省の登録番号あるものだけが農薬です。

が、登録の必要ない特定農薬もある(食酢、重曹など)。

●ゼロか100か、という議論ではない。

●みんな、毒にも薬にもなる。

●クスリの反対は、リスク。

はじめに 私は農薬メーカー元社員

私は、大学卒業後農薬メーカーに就職し

途中、会社合併などで社名変更ありましたが、

通算31年以上勤務しました。

当初は、殺虫剤となるかもしれない化合物を

実際の虫にかけて効くかどうか調べる研究所に

いて実験するのが仕事です。

つぎに、本社の技術普及課という部署で

全国からかかってくる電話に対応したり、

農家向けのチラシや指導員向けの技術資料作ったり

しました。

そのつぎは、営業所の技術普及員となり、

自分の作ったチラシや資料使って

農業生産の現場で農薬の使い方や

新農薬の説明会など農家や代理店の方、

県や国の農業試験場の専門家などに

説明したり、

農協、小売店をまわったり、

する仕事してました。

医薬だとMRですね。

ネットも充実してない当時は

わが社の情報源は私だけという時代でした。

同時に営業担当となり、

自社の農薬をいかにたくさん売るか

使わない農家に使わせるということでなく、

すでに使っている農家に自社の農薬を

使ってもらう仕事です。

決して農薬の多投をすすめているわけではありません。

農家だってバカじゃない、

農薬抜けるところは抜きます。

農薬代や散布のための労力かかりますから。

それで、北海道のメロン、

青森のりんご・にんにく・すいか、

岩手のコメ、りんどう、

秋田のりんご、

宮城のコメ、

山形のさくらんぼ・洋ナシ、

福島の桃・きゅうり、

茨城のはくさい・さつまいも・メロン、

栃木のいちご・梨・麦、

群馬のこんにゃく・麦、

埼玉のねぎ・きゅうり、

千葉のだいこん・キャベツ、

東京で会議、

静岡のお茶・みかん・メロン、

長野のレタス・りんご、

新潟のコメ・洋ナシ、

山梨のぶどう・もも、

和歌山のうめ、

鹿児島のお茶・みかん・花・コメ

宮崎のコメ・飼料作物・みかん・お茶、

沖縄のたばこ

などの産地、全国の半分くらいの道や県に行きました。

これ、いま何も見ずに書いてます。

実際行ったから、記憶してます。

みーんな農薬使ってます。

わが社のばかりじゃありません、もちろん。

それで、農薬会社退職して

縁あって長野のりんごそのものを

自分で売ることになりました。

りんごに農薬使うこともちろん知ってますが

無農薬りんごの木村秋則さんの本読んだり、

いろんなサイト見てみると

色んなこと書いてあります。

で、「無農薬りんご」で

検索すると、以下のようなサイトが出てきて

?????と思ったので

正直なこと書こうと思います。

まずは、トップバッターはこちらです。↓↓↓

無農薬りんごは、下記の通販サイトから買えます!

↑ このサイトは、広告代理店が「無農薬りんご」で

トップにくるように作ったぺラサイトでしょう。

薄くて中身はなにもありません。

 

それで、クリックするとここです。 ↓↓↓
ふるさと21 無農薬野菜、有機野菜の通販 

今はリンク切れてます。

ふるさと21

この商品は有機JAS栽培認定の商品です。
◆化学合成された農薬や化学肥料を一切使わない国が定めた健康な栽培◆
●化学的に合成された化学肥料及び農薬の使用を避ける事が原則。
・・・・・・・・・・

ライスビネガー、EM-アップルビネガー、
炭の液体マルチ、EM液を散布、
肥料もEM・米ぬか・ペチレット・堆肥、
天日塩等を施しており、
文字通り有機栽培で化学合成された農薬や肥料は一切使用しておりません。

ライスビネガーって、米酢、
アップルビネガーはりんご酢のことか。
炭の液体マルチ??
EM液:天然物だから安心安全と思ってるんだろう。

まあ、りんごにかけて、それ出荷して
大丈夫だから、続けているんだろうけど、
天然物、自然物だからといって、
安全とは限りません。

その原液は安全でも、りんごの上に乗ってから
化合物が変化してどうなっているのか
わかりませんから。

有機栽培=無農薬と信じ込ませたいんでしょうけど、
有機農産物に使える農薬というのがあります。

その農薬使って、りんご作っても「有機JAS栽培」名乗れます。

有機農産物に使用できる農薬

有機農産物に使うことのできる農薬  by農薬工業会

有機農産物に使える農薬の一例

全部がりんごに使えるわけではありません。

マシン油乳剤

除虫菊乳剤

炭酸水素ナトリウム水溶剤 重曹
炭酸水素カリウム水溶剤

銅水和剤
銅粉剤

食酢

天敵等生物農薬
性フェロモン剤 などです。

 

有機農産物に使える農薬 マシン油乳剤 マシン油97% 商品名トモノールS ↓↓↓

りんごの芽が出る前に25倍~50倍にうすめて散布する。もとわが社の製品です。いまは大塚化学に販売権が移行。

 

有機農産物に使える農薬:銅水和剤  商品名:ℤボルドー ↓↓↓

りんごにも登録ありますが、ほとんど使いません。

野菜での使用が主です。500倍くらい(作物による)に薄めて散布する。もとわが社の製品です。

 

有機農産物に使える農薬 炭酸水素カリウム水溶剤 商品名:カリグリーン ↓↓↓

野菜類という登録あるので、野菜に使います。800~1000倍に薄めて散布する。

りんごにも登録あるけど、あんまり使ってないと思う。

 

これらの農薬は、「化学合成された農薬」であり、

天然自然だけの農薬なんてありません。

そんな天然自然のものでは製品として
安定せず効果も保証できないから、です。

天然物由来のものが多い、だけです。

油も銅も、天然物由来です。

100%じゃなく、化学合成した増量剤や
水に溶けやすくする活性剤など混ぜてます。

有機JAS栽培だから、シール貼ってあるからといって、

化学合成された農薬を一切つかってないことには、なりません。

 

なお、現在は、「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」という表現は

2004年から使えません。

「特別栽培農産物」に統一されています。

特別栽培農産物とは、
その農産物が生産された地域の慣行レベル
(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)
に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、
化学肥料の窒素成分量が50%以下、
で栽培された農産物です。
(節減対象農薬と化学肥料双方の節減が必要です。 )

つまり、農薬と化学肥料の両方が慣行の50%以下であることが条件です。

ただし、上のような、有機栽培で使える農薬は
使ってもよいことになっています。

田村りんご農園 いまはリンク切れてます。↓↓↓

田村りんご農園(青森県)MOA特別栽培

この商品は特別栽培認定の商品です。

MOA特別栽培

化学肥料を一切使わず、農薬の使用を最低限に抑えた栽培方法です。

1、「自然順応」を基本とし、
殺菌剤・殺虫剤・除草剤などを使用しない事が前提となっております。

2、それ以外の農薬使用に関しては当該地域の慣行の
50%未満に抑える必要があり、
化学肥料を使用しないほ場で栽培された農産物のみに認められるものです。

特徴

3、・化学肥料を使わず、農薬を慣行農法の半分以下に抑えた健康リンゴです。

それ以外とは、何か
殺ダニ剤のこと?
殺鼠(さっそ:ネズミ殺し)剤のこと?
そんなものは、もともと回数少ないで。

1、と3、とでは、中身が全然異なります。
どっちがホントなのかよくわかりません。

慣行農法って、何でしょう?

だいたいは、農協(JA)で作っている防除暦という
農薬散布スケジュール表が多いような気がする。

ただ、これは、基本的にJA職員が責任取りたくないために
回数多めに書いてます。

実際の農家はこのとおりにやるとおカネも時間も
かかり過ぎるために、何回か省いたりしています。
だから、慣行農法について調べてみます。

この言葉、行政も使っています。

さらに、こう書いています。↓↓↓
田村りんご農園(青森県)

「除草剤・土壌消毒剤を使いません!」

■特別栽培のりんご

農薬の使用を必要最低限に抑えての栽培。

さらに、他で散布される農薬、劇薬が果実に直接付着するのを
防ぐためにひとつひとつ丁寧に袋がけをして大切に
育てています。

田村りんご農園さん、

最低限なのか、一切使用しないのか、50%以下なのか

よくわかりません。

さらに「劇薬」と書いてあるけど、劇薬は医薬品であり、

りんごには散布しないと思うので「劇物」が正しいと思う。

ぶどうの木

ぶどうの木

長野県・青森県産 特別栽培りんご

慣行栽培の農薬の使用回数は通常約31回(※)

でも、ぶどうのきがお届けするりんごの
農薬の使用回数はこの半分以下。
特別栽培または特別栽培と同レベルのものをお届けします。

※長野県のりんごの農薬散布数は、
早生種で31回~34回、
中・晩生種で34~37回です。
数字に波があるのは市町村により慣行栽培基準が異なるためです。

農薬等 : 特別栽培(化学農薬5割減、化学肥料不使用)

ここで、使用回数とか農薬散布数といってますが、
散布回数なのか、農薬の種類数なのか
この文だけでは、わかりません。

何に対して5割減なのか不明確です。
慣行栽培基準に対して、
5割減だと思うけど
この文章だけからは、わかりません。

「市町村の慣行栽培基準」というものは、
まず、なく、ほとんどが農協(JA)です。
農協の基準は市町村をまたがったりします。

長野では、2016年9月に色んな農協が
合併して「JAながの」になりました。

市町村は下記の通り多数の市町村に
またがっています。

長野市、須坂市、高山村、小布施町、中野市一部、山之内町、
木島平村、野沢温泉村、栄村、信濃町、飯山市、飯綱町、小川村、
千曲市、坂城町

さて、本題に戻ります。

長野県早生種 31~34回
中・晩生種で34~37回
農薬の使用回数 慣行栽培の半分以下

早生種とは、「つがる」のように9月に収穫する品種です。
だから、8月末には農薬散布を終了します。

中・晩生種とは、10月なかば~収穫する秋映、シナノスイートなど、
晩生種とは、「ふじ」「王林」「ぐんま名月」のように、
11月なかば以降に収穫する品種です。

だから、9月末くらいまで農薬散布する場合があります。

りんごの農薬散布は、
芽が出始める4月なかばから収穫1ヶ月前の9月末(晩生種)
くらいまで、10日に1回くらいの割合で行います。

4月 2回
5月 3回
6月 3回
7月 3回
8月 3回
9月 3回 合計17回です。(9月含めても)

4月15日~9月末まで165日ありますが、
上のように34回とか37回も散布しているとすれば

165÷34=4.9
165÷37=4.5 となり、5日に1回農薬散布をしている
計算になります。

こんなに散布ばかりしていては、他の作業(摘果など)に
手が回らなくなります。

10アールで500リットルの水をためるだけで
時間がかかり、農薬をまくのにさらに時間がかかります。

ここは、ほんとは、つぎのようなことだと
考えます。

病害対策の殺菌剤と害虫対策の殺虫剤を
混ぜて散布することが多いので、
農薬の種類数としては、17回の2倍で34種類となります。
これでだいたい話が合いますね。

元の文は、「農薬散布数」と表現しており、
何を意味するのかわかりません。

この中に、2成分からなる1商品の農薬を1回散布するときは

2「成分回数」と、数えます。

というわけで、慣行栽培基準、探してみました。

慣行栽培基準とは

以下に、長野県、青森県、栃木県の慣行栽培基準の
リンクを貼っておきます。

長野県慣行栽培基準

このなかで、26ページに掲げる農薬は使用可能 (有機栽培と同じ)

青森県慣行栽培基準

栃木県慣行栽培基準

ご自分の県も知りたいという方は

「○○県 慣行栽培基準」で検索すれば出てくるよ。

全都道府県やってないけど
少なくとも、この3県はこれで見つけました。

このなかから、次の県・作物の慣行栽培基準での節減対象農薬の成分回数

抜粋してみました。

ここで、出てくる用語がまた、難しそう。

節減対象農薬 :さきほど出てきた有機栽培で使用できる農薬は
節減対象になっていません。
つまり、使える農薬です。
だから、それ以外が節減対象となる農薬です。

つまり、慣行の5割減とかいいながら、
有機栽培で使える農薬は、
意地悪くいえば、
いくら使っても回数に
いれなくてもいい、ということです。

成分回数 :2成分からなる1商品を1回散布すると、2成分回数と数える。

2成分からなる1商品(殺菌剤)と、1成分からなる1商品(殺虫剤)とを
混ぜて、1回散布した場合、3成分回数と数える。

具体的には、オキシラン水和剤(殺菌剤:キャプタン・有機銅 の2成分)500gと

ロディー水和剤(殺虫剤:フェンプロパトリン1成分)500gとを

500リットルの水に入れて、1回散布すると3成分回数となる。

慣行栽培基準のなかから

長野県のりんご・梨・レタス、
青森県のりんご、
栃木県のりんご・梨・いちご

の部分を抜粋してみました。

その一覧表がこちらです。↓↓↓  ※成分回数のことです。

長野県 作物名 地域名 合計回数※ 殺菌剤 殺虫剤 除草剤
りんご 下伊那 34 18 13 3
早生 諏訪、上伊那 32 17 12 3
佐久、上小、中信 30 14 13 3
長野、北信 31 14 14 3
長野県 作物名 地域名 合計回数※ 殺菌剤 殺虫剤 除草剤
りんご 下伊那 37 20 14 3
中・晩生種 諏訪、上伊那 35 18 14 3
佐久、上小、中信 34 16 15 3
長野、北信 35 17 15 3
長野県 作物名 地域名 合計回数※ 殺菌剤 殺虫剤 除草剤
なし 上伊那 34 16 15 3
赤なし(南水を除く) 上記を除く地域 30 13 14 3
長野県 作物名 地域名
レタス(玉レタス) 合計回数※ 殺菌剤 殺虫剤 除草剤
4~6月出荷 県下全域 11 6 4 1
7月以降出荷 南佐久 17 8 8 1
7月以降出荷 上記以外の地域 19 9 9 1
青森県 作物名 地域名 合計回数※
りんご 全県 36
栃木県 作物名 地域名 合計回数※
りんご 全県 48
全県 41
いちご(開花前) 全県 32
いちご(開花後) 全県 20

 

 

長野県では、

りんごでは地区ごとの成分回数が出ていますが、

梨では2地区のみ、

レタスでは、時期により県下全域だったり、

2地区だったりです。

青森県・栃木県では、全作物全県一緒の成分回数です。

長野県・青森県・栃木県を見る限り、

元の文にあるように

市町村により慣行栽培基準が異なる、

なんてことはありません。

さらに、青森県の慣行栽培基準については、

ぶどうの木では、だんまりを決め込んでいます。

 

パルシステム

パルシステム 

農薬や化学肥料の使用を最小限に抑えた栽培基準

どこの農家だって、農薬代や農薬散布の手間を
少しでも減らしたいと頑張っています。

逆に農薬を最大限に使う栽培なんてあるんですか?

妻が使っていましたので
パルシステムや生協の毎週来る注文書
よく見てましたが、

りんごで無農薬みたことありません。

無農薬なのは、もともと生育期間の短い水菜や
水耕栽培のコマツナ、
あまり生産量の多くないズッキーニなどの
マイナーな野菜などです。

ズッキーニなどは生産量がキャベツなどに比べて
少ないため、農薬メーカーとしては
ズッキーニで使えるように登録とるために
何百万円も経費かけても、商売にならんため
放置したりします。
ボランティアではありませんから。

なので、当時はそもそもズッキーニの農薬が
業界でひとつもない状態なので、
無農薬に決まっています。
今はズッキーニの農薬あるでしょうが。

オイシックス

オイシックス 農薬ゼロを目指しています

農薬ゼロを目指しています

2年くらい前に調べたときは
HP上に、りんごや落葉果樹で、使っている農薬名が
書いてあったが、いまは書いてありません。

「目指してい」て、ゼロになったのか?

どこの農家だってゼロになったら苦労はいりません。

目指していない農家とは違うということでしょうか?

 

「まっかなほんと」

農薬ゼロ、化学肥料ゼロの農薬不使用青森りんごを産地直送

安全安心 まっかなほんと

農薬は一切使用しておりません。

農薬を一切使用せず、食酢のみ
栽培する完全農薬不使用栽培・・・・

食酢そのものが、
特定農薬に指定されています。

 

ここで、特定農薬とは

以下に定義されています。

特定農薬は、農薬登録しなく とも
製造・販売・使用できる病害虫雑草の防除資材です。
特定防除資材ともいう。

農薬取締法第2条第1項 において
「その原材料に照らし農作物等、人畜及び水産動植物に
害を及ぼすおそれが ないことが明らかなもの
として農林水産大臣及び環境大臣が指定する農薬」
と定義付け られています。

現在、天敵、エチレン、次亜塩素酸水、重曹及び食酢が特定農薬に 定められています。

よって、「完全農薬不使用」というのは、
不適切な表現です。

まあ、青森県もこのりんごについて
農薬不使用・化学肥料不使用として
認めているようなので他の農薬は
使ってないのでしょうけど・・・・

食酢を原料とした農薬、
元わが社でも扱っていました。
ちょっと効果が甘かったのと
われわれの努力不足でぜんぜん売れませんでした。

イネ馬鹿苗病の薬でした。
大手食酢メーカーと共同で開発したものです。
いまは、登録失効農薬となっています。

危険だから登録失効したのではなく、
売れないから、
登録更新の費用をかけなかっただけです。
だから、失効農薬=すべて危険、
というわけではありません。

意地悪に書けば登録失効農薬の食酢を
りんごに散布している、となります。

だから、農薬と名がついた瞬間に
恐れる、毛嫌いするのではなく、
その成分にまで
気をまわさないと意味がありません。

重曹を主成分とした登録農薬もあります。

農薬の主成分となっている重曹(炭酸水素ナトリウム、膨らし粉)
を存分に混ぜてつくったパンもあります。

農薬の商品名はハーモメイト水溶剤
製造は、あの明治製菓です。

主成分は重曹80%です。

食品添加物にも指定されているし、
お掃除や洗剤、入浴剤、
医薬品にもなるくらい
人気の化合物です。

天然や自然物でなく、
どこかの工場で
人工的に合成したものが製品化
されていることでしょう。

特定農薬(特定防除資材)の例

お酢の除草液 2018.1.10↓↓↓

いかにも安全なイメージの文字やイラスト。

お酢のニオイを大幅カットしたということは
お酢以外の化学物質を混ぜているのだろう。

 

「農林水産省指定特定防除資材」の文字 ↓↓↓

農水省は食酢を特定農薬(特定防除資材)といっているだけで、

この商品を指定しているわけでは、ない。

農水省確認ずみ。

 

 

登録番号はないけど、登録あるような効能書き↓↓↓

成分は醸造酢、%は不明、表示義務もないようです。

農水省が特定農薬というのは食酢。

食酢は、醸造酢と合成酢とをあわせた総称。

農水省が食酢を特定農薬と想定しているのは

稲の馬鹿苗病などの対策のみで、

りんごの病害対策や除草剤としての使用は

考えておりません。

それでも、

適用外使用とは、いわないようですが・・・・

特定農薬の使用方法参考

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無農薬りんご(野菜も)チェックポイント

農薬じゃないから安全安心か

無農薬減農薬や自然農法、
などを前面に出しているところでは

だいたい、なんとかエキスなど
農水省の農薬登録のない、
化学物質を畑や作物に散布しています。

農薬じゃないからといって、
虫が死ぬんで使う農家もいますが、
実は、日本で認められていない
農薬成分が入っていて
大問題になったことあります。

とちぎのいちごや
鹿児島のピーマンなど
産地では大騒ぎでその作物も
全部出荷停止処分になりました。
1億円の被害とか。

山形では、
日本で発がん性から農薬登録失効した
ダイホルタン (輪紋病の特効薬)や
プリクトラン(ダニの特効薬)を
海外から輸入して販売した業者が
逮捕されました。
私の知っている人です。

そんなことから、
2002 年農薬取締法が改正されました。

それでも、いまだに
こういうなんとか
エキスもどき出回っています。

世界の農薬会社では、

虫や菌にだけ効いて農作物に害のない化合物を
専門家が毎日探しています。

それで、うまく行っても10年に一度くらいと
言われる程度です。

だから、農薬じゃなくて虫や菌に
効いて農作物に害のない物質なんて
そう簡単に見つかるはずがありません。

虫にも農作物にも害のある物質なら

塩や、熱湯でもいいわけです。虫は死ぬけど、作物も枯れます。

これは、栃木の農家での実際の話

その農家ではナスだかピーマンの苗を四国の業者から
取り寄せています。
その苗についている説明書には
苗時代に4回も農薬使っています。

その農家は農薬使わないので
それが農薬名だと知りませんでした。

その苗植えて、その後は農薬使わないので
無農薬です、といって
とれたナスやピーマン売ってます。

どれも基準内なので問題は
ありませんが、
無農薬との表現は不適切です。

農薬と同じ化学合成物質でも「農薬」じゃない? では「農薬」とは?

農薬は、農作物の害虫、病気、雑草を退治したり、
種なしぶどうをつくったりする成長調整のために

使う化学物質等を

農水省に登録申請して登録おりて

登録番号のある商品・製品だけ

「農薬」と呼びます。

※特定農薬は登録番号なし。

農林水産省登録番号入っているもの「だけ」を農薬という。↓↓↓

 

農薬成分入っていても「農薬」とはいわない商品

だから、直接虫にかけるキンチョールのような

殺虫剤は農薬と同じ成分入っていても

「農薬」とは、呼びません。

蚊取り線香も。

 

クロチアニジンは農薬成分のひとつです。
ネオニコチノイド系農薬ダントツ水溶剤などの成分です。
この商品は、農作物にかけないので、「農薬」といわず、登録番号もありません。↓↓↓

 

 

ペットのダニよけなどにも
使われる農薬と同じ成分の化学合成物質が
入っていることありますが、
「農薬」ではありません。

 

ジョチュウギクエキスは、除虫菊エキスという農薬の成分です。
フェノトリンは、農薬になってないようですが、ジョチュウギクエキスの親戚です。
ピリプロキシフェンもラノーテープやプルートMCという農薬の成分です。

でも、農作物にかけないので「農薬」ではなく、登録番号もありません。

 

表側です。↓↓↓

 

フェノトリン、ピリプロキシフェン配合の犬の首輪 (パッケージ下部) ↓↓↓

フェノトリン、ピリプロキシフェン配合

フェノトリン、ピリプロキシフェン配合

 

 

フェノトリン、ピリプロキシフェン配合の犬の首輪 (パッケージ上部)↓↓↓

ノミ・マダニとり首輪

ノミ・マダニとり首輪

 

だから、先ほども書いたように

農薬成分入っていても

農薬じゃないといって農家に売りつける輩が出てきます。

農薬登録のための安全試験など不要で
安くできるためです。

登録とってないから農薬じゃありません。

農水省は農薬を取り締まりますが、

農薬じゃないもの、取り締まりできません。でした。

で、それ使って作物の虫退治してる農家は
無農薬ですって、いいます。

農薬疑義資材の例

それでは、困るんで、

こういう資材のことを

「農薬疑義資材」といって、取り締まることに

しました。

いまもあります。

 

メタアルデヒド、カルバリルともに、農薬の成分です。2018.1.10 ↓↓↓
私の会社でも扱ってました。ナメクジの薬ナメカットと、ミクロデナポン水和剤という果樹野菜の農薬です。

 

表側は、こうなっており、農作物関係ないことになってます。↓↓↓

 

が、庭に食べ物の野菜なくても、観賞用の花とかあれば、

農薬登録必要になります。

庭に一本も、花や植木や野菜がないなら、「農薬」でなくてもいいけど、

一本でもあれば、「農薬」登録必要な「農薬」でなければなりません。

裏には「農薬ではないので植物保護の目的で使用しないでください。」と

赤字で書いてあります。

 

こういう表示があれば農水省は、農薬にあたらない、と判断するようです。

このような粒剤の場合、農作物に直接かけるよりも、農作物のまわりに

パラパラと散布するのが普通であり、土の上に散布する行為は全く同じです。

目的も害虫防除そのものであれば、農薬でないので登録不要、

害虫防除の結果、農作物(観賞用草花や植木含む)保護の
ためなら、農薬登録必要という

オカシナ話となっています。

元わが社では、現にメタアルデヒドを含む農薬として、

農作物のナメクジ防除剤として販売しておりました。

使い方は、農作物のまわりの土にパラパラと散布する、です。

よってこの資材は、農薬疑義資材になると私は判断します。

 

販売しているホームセンターのHPでも

「農薬」のページに掲載されています。↓↓↓

 

 

こういう実例あるので、
簡単に無農薬、農薬ではない、ですといっても、

農薬成分が使われている例が

あるかもしれません。

問い合わせ先
農水省農薬対策室 03-3501-3965

 

 

いままで見てきた、農薬を減らしてつくってるりんご農家も
販売してる会社も
一生懸命やってるんでしょうけど、

言葉の使い方がやや乱暴な気がします。

ねらってやってるようにも見えるけど

それは優良誤認広告に当たると思います。

全然、敵視してるわけじゃないからね。

 

天然物自然物なら安心安全?
人工物なら危険?

ヘビ毒、キノコ毒、トリカブトなど毒の多くは植物由来
魚の毒、昆虫の毒

これらの天然自然の毒で毎年、日本だけでも
100人以上亡くなってませんか?

天然物なら安全、安心?

0-157(細菌)も大腸菌もインフルエンザウィルスも
ビフィズス菌も納豆菌も酵母菌もみーんな
天然ですよね、自然です。

天然に対する言葉として
人工があります。

人工はすべて天然に対して悪いことなの
でしょうか?

天然酵母ー培養酵母ー人工酵母

天然酵母使用という酵母が、
袋に入って売ってます。

これって、いつ注文入るかわからないのに
天然酵母のあるどこかで、天然キノコのように
毎日、採取してるんでしょうか?

いっぽうで、人工酵母なんて、世の中にあるんでしょうか?

天然アユー養殖アユー人工アユ?
天然キノコー栽培キノコー人工キノコ?

いずれも、アユの元はアユの卵、
キノコの元はキノコの種菌であり、
まったく別の元素を混ぜ合わせたものは
ありえない。

 

天然りんごー栽培りんごー人工りんご?
天然白菜ー栽培白菜ー人工白菜?

人工アユ、人工キノコ、人工りんご、人工白菜なんて
どこにあるんでしょうか?

あるのは養殖アユや栽培キノコ、栽培りんご、栽培白菜で
天然アユ、天然キノコは、あっても

天然りんご、天然白菜なんて、ない、といって
いいでしょう。

無生物から生物は、
人類が月に行くいまでも
作れません。

旧約聖書では、神が土からアダムを造ったと
書いてあるが、土はだれが造ったとは
書いてない。

すべてのものを神が創造した、とは書いてある。

だから、天然とか自然とかついてれば「よし」とは

なりません。オーガニックも同じ。

養殖や栽培が悪、でもありません。

 

天然物、自然物でも危険な食べ物そのもの

以下のような食べ物は多くの人間には

おいしい食べ物ですが、

一部の方にとっては、かぶれ、じんましん、

呼吸困難、場合によっては命にまで影響ある

食べ物そのものです。

だから、天然物、自然物だから安心、安全なんて

考えるのは短絡的すぎます。

ましてや、天然物由来自然物由来 なんて

場合は、化合物の発見時だけが天然物由来で、

あとは工業化して、大量生産して販売している

場合がほとんどなので、こういう言葉に

だまされてはいけません。

アレルギー表示義務のある食べ物

えび、かに、卵、小麦、そば、落花生、牛乳

アレルギー表示を進められている18品目

あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、
鮭、鯖、大豆、鶏肉、豚肉、松茸、桃、やまいも、りんご、バナナ、ゼラチン

天然成分で安心な?、木酢液

木酢液 「天然成分で安心」と書いてある。 ↓↓↓

かつて、農薬として登録番号もっていた会社もあった。

登録失効農薬、だからといって、即危険ではなく、

商売上の理由で登録更新しないだけの商品もある。

どういう理由で登録失効になったのかは、一般にはわからない。

例えば、塩は?

塩の主成分は塩化ナトリウムです。

塩は天然物で、塩化ナトリウムは化学合成物質だ、

という単純な話ではありません。

海からとってきた塩には塩化ナトリウム以外の成分も

入っているかもしれませんが、

主成分は塩化ナトリウム、化学式NaCL (L,わかりにくいので大文字にしました)。

で、それぞれの元素Na(ナトリウム)も、CL(塩素)も

単体では危険な「医薬用外劇物」に指定されてます。

ナトリウムは空気中に置けば自然発火します。

なのに塩化ナトリウム(塩)毎日、口から入れてます。

いや、塩分不足になると体調維持できません。

でも、塩分取り過ぎもよくありません。

要するに適量であればいい、

いや、適量でなければならない。

すべての化学物質がそうだと思ってます。

アルコールだって、自然発酵でてきたものがあり、

適度に飲めば、楽しく健康、

過度に飲めば、吐き気、二日酔い、アル中、などに

なります。要するに量の問題。

だから、ゼロか100かという

論議はやめにしたいと考えてます。

 

かといって農業は自然ではない

農業は自然の力を借りておこなう産業、商売、なりわいです。
遊びじゃありません。

ご先祖様から預かってる田んぼや畑守るだけの仕事は

農業とは言えません。

商売にならない環境維持、
景観維持が無駄とは申しません。

できたおコメや作物タダで
親類縁者にくばるのは農業ではありません。

農家、ではありますが・・・

農業は、業なので、もうかって、翌年も続けられ、
子供たちももうかるから楽しいからやりたい、と
なるべきだと思ってます。

儲からんから、後継ぎいなくなっちゃう。

国会議員儲かるから後継ぎ議員ばっかです。

農業って、
種や苗木買ってきて植えるんでしょ。

まったく、自家採取の種だけで
農業やってる人なんてほとんどいませんよね。

農業は
海や川にいる魚をただで捕ってくる漁業とは
根本的に違います。

漁業は船の購入費や燃料代は、かかるにしても
基本的にただの天然物を捕ってくるだけです。

これに対し農業は
自然の森を破壊して切り開いて畑を開墾しています。

 

高社山のふもとの森を破壊して農業で使う果樹園にした。(山の左下)↓↓↓

ここは、日当たりよくていい果物ができる、という。

右の山肌は、自然破壊して観光業としてのスキー場。 2018.1.11撮影。

 

自然物じゃない生産資材の農薬や肥料、針金、ビニール、
ハウス暖房(いちごなど)のため重油たいたり、
石油製品などを商売道具として使うことが
そんなに悪いことなんですか?

そうして
丹精込めて作ったりんご、

孫や子供にたべさせられないりんごですか?

 

扇状地地形を利用して開発したりんご畑 山之内町 2018.1.14撮影↓↓↓

 

自然でない農業やってて、自然天然よし、

人工物、化学合成物=悪という考え

ちょっと待ったといいたくなります。

そこまでいうなら、
できたりんごを運ぶのは排ガス出すクルマ使ってませんか?

リヤカーや大八車だけ使ってるんですか?

電気自動車だけ使って生活してるんですか?

電気自動車使ってるからといって、そのクルマは
化学合成でできた皮やプラスチック使ってませんか?

タイヤのゴムがすり減って大気中に舞い上がってますよ。

クルマの成分は鉄やプラスチックで、
すべて天然自然のままのものですか?

通信で使う電気は原発からきていませんか?

除草剤使わず、草刈り機のエンジンから排ガスでてませんか?

 

扇状地地形を利用して開墾した田んぼ  山之内町 2018.1.15撮影↓↓↓

農薬使わないのは聖人君子か

青森県では無農薬りんご作りは、条例違反 反社会的行為です。

○青森県りんご黒星病及びりんごふらん病まん延防止条例 昭和47年
青森県りんご黒星病及びりんご腐らん病まん延防止条例
いまとなっては、この条例古いように思いますが、
まだ生きているんでしょうか?

今日、青森県庁に電話できいてみた。
まだ、生きてる、そうです。

青森県庁りんご果樹課
0177-22-1111

りんご作りやめて、放任してるりんご園から黒星病の菌が
まわりに飛び散るのはまずいんです。

放任園については、伐採を要請しているそうです。

自分の畑に黒星病やふらん病があるのに、防除(農薬散布が主)せず、
放置して、いくら無農薬がいいという信仰をもっていても、
まわりに黒星病菌やふらん病菌をまきちらしているのは
まわりへの迷惑であり、反社会的行為なのです。

信仰は自由ですが、早朝から大きな音で木魚ならしたり、
大きな声でお経唱えたりする行動は周りに迷惑です。

長野県では、このような条例はないようですが、
ないから、何をしてもいいことにはなりません。

長野県庁も電話してみました。

長野県庁 園芸畜産課
026-235-7227

やはり、無農薬りんご作りに挑戦したいという人には
できるだけ、ほかのりんご園から離れたところで
やるように指導していると言ってました。

たばこのポイ捨て条例がないからといって、
ポイ捨てが奨励されるわけではない。

化学合成物は全部危険?

すべての物質はC,N,H,Oなどの化学式で
表現できる。

人工的化学的に合成した物質も
すべてが天然物、自然物です。

工業だって、同じ、無生物を扱っているだけであり、
天然物である天然資源の石油や鉱物の形を変えるだけでしょう。

商業だって、天然物がなければ成り立ちません。

元素そのものを無から作り出すことー人工物
なんて存在しません。

2017年日本の研究チームが発見した元素が
あったが、発見しただけ。

もともとあったものに名前つけただけ。

人工元素なんていわれてますが、
もともとあったから発見でしょ。

ニホニウムという名がつくそうですね。

ヤンバルクイナ発見といっても
地元の人には、夕方よく見る鳥という認識あり。

コロンブスの新大陸発見も
「発見」される前からもともとそこにヒトもいた
インディアンがいた。

西洋人主導の学会に記録されてないだけのこと。

みーんな天然自然に元からあった。

だから、化学合成でできた物質=悪と考えるのは
天然物も自然物も悪になってしまいます。

化学合成だって、人間が手助けするけど
もともと天然自然にあった元素を
大きな意味で自然に反応させて
作って合成しているわけです。

ちょっとでも、
ヒトの手が加われば化学合成で
危険、という発想おかしいと思います。

どこで線ひくのか、あいまいで、

人によってグレーの幅がぜんぜん異なるのでは

ないでしょうか?

 

まとめ

●無農薬のりんごは、ほぼ存在しない、と判断した。

●有機JAS栽培や特別栽培でも使用可能な農薬はたくさんあり、
それら農薬は、使ってもカウントしなくていい状態です。

●農薬使ってつくったりんご(世の中のほとんど)でも
残留農薬は極めて微量で、皮のままたべてもよい。(別記事)

●農薬でないから安心安全ではない。

●天然物自然物なら安心安全、ではない。

●人工物がすべて危険、というわけではない。

●農水省の登録番号あるものだけが農薬です。

が、登録の必要ない特定農薬もある(食酢、重曹など)。

●ゼロか100か、という議論ではない。

●みんな、毒にも薬にもなる。

●クスリの反対は、リスク。

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