撮影テクニック 露出補正とフレーミング コスモスを題材にして
自然の中で花の写真を撮るとき、
露出をカメラまかせのオートのままにしていると
結構白っぽく写る傾向があります。
今日は、その対策として
露出補正というテクニックを使って
花の色を調整します。
使用カメラはFUJI FINEPIX F1000EXRです。
同時に、どのような画面を切り取るかによって
写真の印象がだいぶ違って来ますので
それも考えます。
フレーミングといいます。
オートから脱出して色を調整しよう
写真1 | 露出補正 | 0 (オート) |
絞り | F5.3 | |
シャッタースピード | 1/220秒 |
露出がオートのままだと
うすいピンクの花色が
どうしても白っぽく映る傾向にあります。
写真2 | 露出補正 | ー2/3 |
絞り | F5.3 | |
シャッタースピード | 1/350秒 |
そこで、カメラの露出補正機能を
つかって、マイナス側に補正します。
マイナス2/3に補正しました。
少しピンクの色が濃くなりましたね。
写真3 | 露出補正 | -2/3 |
絞り | F5.6 | |
シャッタースピード | 1/340秒 |
右端にある木の近くのピンクや
左端のつぼみがじゃまなので、
両端をカットするように
フレーミングします。
スッキリした絵になった
と思いませんか。
今度は花のアップです。
オートだとやはり
白っぽく写ります。
写真4 | 露出補正 | 0 |
絞り | F5.6 | |
シャッタースピード | 1/150秒 |
写真5 | 露出補正 | -2/3 |
絞り | F5.6 | |
シャッタースピード | 1/220秒 |
露出補正によって
花のピンクが濃くなりました。
ただ、まわりのごちゃごちゃは
解消できません。
こういう「場所」「位置」で
カメラの機能をいくら
いじってもスッキリした写真には
なりません。
バックのスッキリした場所を探そう
バックが暗くてスッキリした場所が
ありました。
露出補正0(オート)のままだと
やはり花の色が白っぽくなります。
写真6 | 露出補正 | 0 |
絞り | 6.1 | |
シャッタースピード | 1/125秒 |
露出補正をいろいろ変えて
撮ってみます。
写真7 | 露出補正 | -2/3 |
絞り | 6.1 | |
シャッタースピード | 1/105秒 |
写真8 | 露出補正 | -1 |
絞り | 6.1 | |
シャッタースピード | 1/140秒 |
写真9 | 露出補正 | ー1・2/3 |
絞り | 6.1 | |
シャッタースピード | 1/400秒 |
さきほどよりも
もっとマイナス側に補正したほうが
花の色が鮮やかに出ますね。
同じ花でも、違うバックにするとこうなります。
写真10 | 露出補正 | -1・2/3 |
絞り | F5.9 | |
シャッタースピード | 1/340 |
写真11 | 露出補正 | -1 |
絞り | F5.9 | |
シャッタースピード | 1/240 |
写真12 | 露出補正 | 0 |
絞り | F5.9 | |
シャッタースピード | 1/110秒 |
こちらでは何気なく撮ったらゴミが
写ってしまいました。
こういう場合は、
ゴミを取り除くことができれば
取り除くか、
ゴミを写さないように
角度を工夫してみましょう。
露出補正などは、
そのあとの話です。
写真13 | 露出補正 | 0 |
絞り | 4.7 | |
シャッタースピード | 1/80秒 |
写真14 | 露出補正 | 0 |
絞り | F4.7 | |
シャッタースピード | 1/90秒 |
写真15 | 露出補正 | -1 |
絞り | F4.7 | |
シャッタースピード | 1/180秒 |
いかがだったでしょう。
まとめ
花の色が薄いと感じたら露出補正機能でマイナス補正する。
できるだけバックのスッキリした「場所」「位置」を探す。
ゴミなど余計なものが写ってないか確認してから撮る。