生き物写真館

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おすすめのコンデジは、FUJI FINEPIX F900EXRです、露出補正画面比較 2016年11月

2018/08/24

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FUJI FINEPIX F1000EXR(F900EXR)が最高

F1000EXR

F1000EXR

 

結論から言って、

いま私の使っているFUJI FINEPIX F1000EXR以上のものは、

ありません。

現在、FUJI FINEPIX F1000EXRは製造中止になっており、

新品はなく、中古だけです。

しかも、Amazonでは、28,000円~29,800円です。

ほとんど同じ機能のF900EXRなら16,800円~27,000円です。

なので、F900EXRをおすすめしています。

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FUJIFILM デジタルカメラ F900EXR B ブラック 1/2型1600万画素CMOSIIセンサー 光学20倍ズーム F FX-F900EXR B

 

FUJI FINEPIX F1000EXRが出てから、

2年半くらいたちますので、

他のメーカーもいろいろ頑張って、

いい機種をだしてきていると思い。

ちょっと電気屋さんめぐりをしてみました。

基本的には、すでにネットで調べたことの確認だったわけですが、

正直言ってガッカリです。

ネットで調べてわかることはこちらに書きました。

2016年後半コンデジ比較の結果:おすすめのコンパクトデジタルカメラはFUJI FINEPIX F900EXRです

今回は実機をみての感想です。

まず、多くの機種が、露出補正の画面になるとEV値の目盛りが

一時的に液晶画面の中に現れて、画面が狭くなってしまいます。

狭くなるとフレーミングのときに困ったことになります。

自分では被写体を真ん中にもってきたつもりなのに、

シャッターを押す段階で目盛りが消えると左寄りになっていたりします。

あるいは左寄りに被写体をもってきたつもりが、目盛りが消えると右側が

空き過ぎという構図になってしまいます。

特に、新しいニコンのA900やひとランク上のニコン B700には期待していたのですが、
正直ガッカリしました。画面右側に太い目盛りが出て非常に狭くなります。

フィルム時代はニコンFEでお世話になったので、
期待していました。残念です。

露出補正時に画面が狭くならない機種 5機種

画面が狭くならない機種は次の機種ですが、
露出補正ダイヤルなどの操作性に問題があり、
私の買い物リストには入りません。

ソニー DSC-HX60V :露出補正ダイヤル固く、2本指必要、寒い時不利。

私の持っているFUJI FINPIX HS30EXRが2本指方式なので不便さは痛感している。
パナソニック DMC-TZ85 :ズーム遅く、ピントも遅い。

キャノン SX620HS :絞り優先モードなし。
キャノン SX720HS :ダイヤルが上すぎて使いにくい。

特に手の大きい人では指がつってしまうような位置にある。私は男性にしては手が小さいほうです。

これは私がFUJI FINPIX F1000EXRを使っているせいもあると思うがやはり近すぎる。

キャノン SX60HS(ネオ一眼):露出補正ダイヤルもシャッターも人差し指で操作するため、

ワンチャンス遅れ、シャッターチャンスを逃す。

キャノン SX720HSは、前の機種SX620HSよりひとまわり小さくコンパクトになり、
光学ズームも40倍となり、

超望遠撮影時に起こりがちなフレームから外れた被写体探しも楽なフレーミングアシスト機能も

ついたので
期待してましたので、ちょっと残念です。

キャノン SX60HS(ネオ一眼)も、光学ズーム65倍を期待してました。

露出補正時に画面が狭くなる機種 5機種

つぎの5機種は、露出補正モードにすると画面が狭くなっていまい、
ダメです。

オリンパス SH-3  :絞り優先モードなし。
ソニー DSC-WX500
ニコン A900
ニコン B700(ネオ一眼)
ニコン P900(ネオ一眼):実機なかったが、B700と同じとの説明。B700より大きい。

ニコン A900は光学ズーム35倍、ニコン B700(ネオ一眼)は光学ズーム60倍で期待してました。

露出補正の必要性

私の場合、野鳥撮影をよくします。

当然、野鳥はあちこちに飛んでいきます。

止まった場所は空がバックの電線や木のてっぺんだったり、

水の上だったり、背景はいろいろかわります。

以下の撮影事例はすべてF1000EXRで撮影しています。

※画面や機種のF1000EXRを撮影したカメラはHS30EXRです。

「緑をバックにホオジロ(メス)撮影:露出補正プラマイゼロ 絞り優先オート スズメより少しだけ大きい鳥です。」

ホオジロ 緑バックで補正ゼロ

ホオジロ 緑バックで補正ゼロ 露出補正+-0

 

「白いバックのためプラス補正でジョウビタキ(メス)を撮る プラス補正 +2/3  スズメとほぼ同じ大きさです。」

ジョウビタキ 白いバックでプラス補正

ジョウビタキ 白いバックでプラス補正 +2/3  2016.11.14

 

「空バックのためプラス補正でトビを撮る プラス補正 +1・2/3 」

さきほどのジョウビタキより、上向きの撮影のため、より補正が必要となった。

トビ 空バックでプラス補正 +1・2/3

トビ 空バックでプラス補正
+1・2/3  2016.11.14

 

鳥を撮る場合、逃げないうちにプラス補正かマイナス補正かを

素早く決めなければなりません。なので、マイナス補正した画像がいま、ここには用意できませんでした。

ご覧いただいてわかるように、必ずしも被写体の鳥がど真ん中に来ておりません。

むしろ、意識的にくちばしの先を空けて構図をつくっています。

なので、画面が一時的に狭くなると、この構図構成の都合上きわめて不都合になります。

以下に、山やりんごや蛾を撮影した事例で、補正を段階的に行った例をお示しします。

背景(バック)の明るさによって、逆光状態だったり順光状態だったりするので、

絞り優先モードで露出補正をひんぱんにつかいます。

カメラ側の設定したオートモードでは「絶対に」うまくいきません。

空バックではプラス補正、緑バックではプラマイゼロか、マイナス補正で撮ります。

これは野鳥に限らず、窓際の人物を室内から写したり(プラス補正)、

緑の中の白い花を撮ったり(マイナス補正)、白い壁に止まっている蛾を撮ったり(プラス補正)、

しょっちゅう露出補正ボタン(ダイヤル)をいじっています。

被写体とバックとが平均的に明るさが一定という状態のほうが

少ないくらいです。

ダイヤル式よりはプッシュ式のほうが便利です。

自分のカメラを調べてみた

家に帰って自分の持っているカメラを改めて調べてみたら結果はつぎのとおりでした。

FUJI F900EXR :狭くならない。(今持っていないがF1000EEXRと同じ)
FUJI F1000EXR :狭くならない。
キャノン IXY DIGITAL60: 狭くなる。
キャノン EOS60D(一眼レフ): 狭くならない。
FUJI HS 30EXR(ネオ一眼): 狭くならない。

実際の画像をご覧ください。

狭くなる、とはこのことです。キャノン IXY DIGITAL60

左と下にアイコンや目盛りが出てきて、画面が狭くなっています。

実際に写る範囲は、アイコンや目盛りのない部分も写ります。

IXY60 DIGITALの画面

キャノン IXY60 DIGITALの画面 狭くなる

 

FUJI FINEPIX F1000EXRの画面、狭くならない。F900EXRも同じです。

FUJI F1000EXRの画面 狭くならない

FUJI F1000EXRの画面 狭くならない

 

FUJI HS30EXRの画面 狭くならない

FUJI HS30EXRの画面 狭くならない

FUJI HS30EXRの画面 狭くならない

 

キヤノン EOS60Dの画面 狭くならない

キヤノン EOS60Dの画面 狭くならない

キヤノン EOS60Dの画面 狭くならない

 

一眼レフのキヤノン EOS60Dの場合、ファインダーを見て撮影することが

ほとんどなので、液晶画面はだいたいつぎのようになっています。

キヤノンEOS60Ⅾの操作パネス ファインダー撮影時

キヤノンEOS60Ⅾの操作パネス ファインダー撮影時

 

いまはほとんど使っていないキャノン IXY DIGITAL60だけが、狭くなる、タイプでした。

なのでほとんどいままで気がつかずにいたんですね。

一眼レフの場合は、ファインダーを見て撮影します。
液晶画面を見ながらの撮影(ライブビュー撮影)を
私はほとんどしません。

中間まとめ(価格含む)

 

価格については税込みで長野県中野市の某家電屋さんです。

10月にAmazonで調べたときとかなり変わっている機種もありますね。

メーカー 機種名 税込み価格 露出補正時の画面 操作性
オリンパス SH-3 34,706 狭くなる。 +/-ボタン押しにくい。絞り優先モードなし。
ソニー DSC-HX90V 実機なし
ソニー DSC-WX500 38,664 狭くなる。 プッシュもダイヤルも可能。
ソニー DSC-HX60V 27,864 狭くならない。 ダイヤル固く、2本指必要。
パナソニック DMC-TZ85 49,464 狭くならない。 ダイヤル式。ズーム大変遅い。
ニコン A900 39,744 狭くなる。 ダイヤル式。
ニコン S9900 実機なし
キャノン SX620HS 27,000 狭くならない。 プッシュ式。絞り優先モードなし。
キャノン SX720HS 35,424 狭くならない。 ダイヤル式。ダイヤル使いにくい。
キャノン SX710HS 実機なし
キャノン SX60HS(ネオ一眼) 49,464 狭くならない。 ダイヤルもシャッターも人差し指のため、使いにくい。
シャッターチャンス逃す。
ニコン B700(ネオ一眼) 48,600 狭くなる。 プッシュもダイヤルも可能。
ニコン P900(ネオ一眼) 66,744 狭くなる。 プッシュもダイヤルも可能。
FUJI F900EXR 狭くならない。 プッシュもダイヤルも可能。
FUJI F1000EXR 自己所有 狭くならない。 プッシュもダイヤルも可能。
キャノン IXY DIGITAL60 自己所有 狭くなる。 プッシュ式。
キャノン EOS60D(一眼レフ) 自己所有 狭くならない。 ダイヤル式。
FUJI HS 30EXR(ネオ一眼) 自己所有 狭くならない。 ダイヤル式。

 

露出補正の実際 山、りんご、ガを題材にして

北アルプス

こういう風に山を撮るとオートのままでは、

だいたい白っぽく写ります。

こういうときは、マイナス側に補正します。

1、「北アルプス 露出補正ゼロ 絞り優先モード(オートのまま)」↓↓↓

北アルプス 露出補正ゼロ (オートのまま)

北アルプス 露出補正ゼロ
(オートのまま)

 

 

2、「北アルプス マイナス補正 -2/3 絞り優先モード」↓↓↓

北アルプス マイナス補正 -2/3

北アルプス マイナス補正
-2/3

 

3、「北アルプス 露出補正ゼロ(オートのまま) 絞り優先モード」↓↓↓

北アルプス 露出補正ゼロ (オートのまま)

北アルプス 露出補正ゼロ
(オートのまま)

 

4、「北アルプス マイナス補正 -1・1/3」↓↓↓

北アルプス マイナス補正 -1・1/3

北アルプス マイナス補正
-1・1/3

 

1、よりは2、

3、よりは4、のほうが山がはっきりしています。

三脚使っていないので、画面が多少動いているのは勘弁してください。

妙高山

この画像の場合、手前の白っぽい家が影響して、オートのままだと、より白っぽく写ります。

5、「妙高山 露出補正ゼロ(オートのまま)絞り優先モード」↓↓↓

妙高山 露出補正ゼロ (オートのまま)

妙高山 露出補正ゼロ
(オートのまま)

6、「妙高山 マイナス補正 -2/3」↓↓↓

妙高山 マイナス補正 -2/3

妙高山 マイナス補正
-2/3

 

りんご

 

7、「 りんご 露出補正ゼロ(オートのまま) 絞り優先モード」↓↓↓

りんご 露出補正ゼロ (オートのまま)

りんご 露出補正ゼロ
(オートのまま)

 

 

8、「 りんご 露出補正マイナス -1/3 絞り優先モード」↓↓↓

りんご マイナス補正 -1/3

りんご マイナス補正
-1/3

 

9、「 りんご 露出補正マイナス -2/3 絞り優先モード」↓↓↓

りんご マイナス補正 -2/3

りんご マイナス補正
-2/3

 

10、「 りんご 露出補正マイナス -1 絞り優先モード」↓↓↓

りんご マイナス補正 -1

りんご マイナス補正
-1

 

白い壁にとまったガ

つぎは冬に出る蛾、カバエダシャクを撮ってみました。

11月16日撮影です。場所は長野県湯田中温泉、標高600mです。

左右の翅の端から端までは5センチくらいです。

白い壁なので、空バックと同様プラス補正が定石です。

ただ、この場合、白い壁が全面でなく、家の角なので、半分近くなっており、

露出の調整がよけいにむずかしくなっています。

 

露出補正の不要なEXRオートモードや絞り優先モードで補正なし、

補正をどんどん変えて撮ってみました。

手撮りなので、画面が少し動いているのは勘弁してください。

 

11、どんなシーンにも対応するとメーカーがいう「EXRオートモード 露出補正できない」↓↓↓

EXRオート 露出補正ゼロ

EXRオート 露出補正ゼロ

 

12、露出補正ゼロ(オートのまま)絞り優先モード ↓↓↓

露出補正ゼロ(オートのまま)絞り優先モード

露出補正ゼロ(オートのまま)絞り優先モード

 

13、「絞り優先モードでプラス補正 +1/3 」↓↓↓

プラス補正 +1/3

プラス補正 +1/3

 

14、「絞り優先モードでプラス補正 +2/3 」↓↓↓

プラス補正 +2/3

プラス補正 +2/3

 

15、「絞り優先モードでプラス補正 +1 」↓↓↓

プラス補正 +1

プラス補正 +1

 

16、「絞り優先モードでプラス補正 +1・1/3 」↓↓↓

プラス補正 +1・1/3

プラス補正 +1・1/3

 

 

17、「絞り優先モードでマイナス補正 -1/3 」

マイナス補正 -1/3

マイナス補正 -1/3

 

 

いかがでしょう、

私としては13、の+1/3補正あたりが、一番本物に近い

色合いが出ているように思います。

好みの問題なので、どれが正解というのはありません。

こんなふうに、露出補正をいじって色々撮ると面白いと思いませんか。

F1000EXRでの露出補正のやり方

こちらは、F1000EXRの操作ボタン・ダイヤルです。

F1000EXRの操作ボタン

F1000EXRの操作ボタン

 

まず、上のダイヤルを、露出補正できる次のモードにセットします。

いまはspになっていますので、

A:絞り優先オート

S:シャッター速度優先オート

P:プログラムオート

私は通常、A:絞り優先オートにしています。

+/-の書いてあるあたりをプッシュすると、

画面がこのようになり、もう一度+/-あたりを押すと、

プラス側に補正され、画面が明るくなります。(通常は+-ゼロで始まります)

FUJI F1000EXRの画面 狭くならない

FUJI F1000EXRの画面 狭くならない

 

マイナス側にするには、ダイヤルの下のほうの

タイマーのマークの書いてある当たり、

を押すと、画面が暗くなりマイナス補正状態になります。

画面を見ながら自分の好きな明るさになったらシャッターを押します。

ダイヤルなので親指でぐるぐる回しても同じことになりますが、

プッシュしたほうが速いです。

まとめ

高倍率ズームのコンデジを比較してみました。

いま私の持っているFUJI FINEPIX F1000EXRは、コンパクトで

よく使う露出補正の機能もすぐれていて、いまのところ最高です。

光学20倍、デジタル68倍で、野鳥や月も撮れます。

露出補正の画面になると画面が狭くなる機種が多くあった。

画面が狭くならない機種ではボタンの操作性などが、悪かった。

中古では、FUJI FINEPIX F1000EXRよりもF900EXRものほうが安いのでおすすめです。

F1000EXRとF900EXRとの差はとほんど変わりません。

私自身、F900EXRを使っていて壊れたのでF1000EXRに変えましたが、

F1000EXRしかない機能はぜんぜん使っていません。

以下のことを、実際の撮影例を交えて説明しています。

露出補正の必要性

露出補正の実際

露出補正のやり方

今回は、露出補正について比較しましたが、

自分はオートまかせで露出補正はぜったいに使わない。

ズームもそんなに必要ない、という方は、

別にこの記事にこだわる必要は全くありません。

キムタクが好きだからニコンがいい、という選び方ももちろんありです。

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