生き物写真館

長野県山ノ内町、志賀高原、栃木県小山市、海外などで 出会った生き物を中心とした写真館です。 野鳥、昆虫、花、などの写真を撮影情報とともにお伝えします。 撮影テクニックやカメラについても書いてます。

撮影テクニック

脱ピンボケ 撮影テクニック ピンボケ写真はあとから直せる? フォーカスロック  FINEPIX F1000EXRの例

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ピンボケ写真は、あとから直せる?

デジタルカメラが登場してから10数年たちます。

明るさや色や構図については
あとからパソコンのソフトで
いじればどーにでもなるような気がします。

でも、ピンボケ写真だけは、
いくらパソコンのソフトが進化しても
あとからではどーにもなりません。

と、ここまで書いて調べてみたら
ピンボケ写真でも
あとからパソコンのソフトで
シャープにすることが
できるんですね。

でも、あとからいろいろいじる時間を
取られるよりも
初めからシャープな写真が撮れれば
いうことはありません。

ピンボケ写真には次の3種類あります。

1、ホントのピンボケ

2、被写体ブレ

3、カメラブレ

ここで、2、被写体ブレと3、カメラブレとは、
シャッター速度を早くすることで
かなり改善できると思います。

問題は、1、ホントのピンボケです。

まずは、この写真をごらんください。

私の
普段使っているコンパクトデジタルカメラ

FUJI FINEPIX F1000EXRで撮影しました。

このカメラではオートフォーカスしかできず、
一眼レフのような
マニュアルフォーカスができません。

ギボウシを撮ったつもりなのに、
奥のドクダミにピントがあって、
非常に見にくい写真になりました。

 

手前のギボウシはピンボケで真ん中のドクダミにピントが合った。

手前のギボウシはピンボケで真ん中のドクダミにピントが合った。

【撮影データ】露出補正:ー1・1/3   シャッター速度: 1/58 絞り: F4.7

 

これは、
カメラがピントを中心部で
合わせているため、
本来のねらいとは違った
中心部のドクダミにピントが
合ってしまった例です。
これを避けるには、
フォーカスロックといって、
左右のギボウシの花どちらかを中心に持ってきて
シャッターボタンを半押ししてピントを
合わせます。

ギボウシにピントが合った状態で
構図をずらして、
ふたつのギボウシの花が入るように
構図ができたら、
シャッターボタンを押します。

この一連の動作をフォーカスロックといいます。

フォーカスロックにより撮影した。

ギボウシにピントが合って、 真ん中のドクダミはボケた。

ギボウシにピントが合って、
真ん中のドクダミはボケた。

 

【撮影データ】露出補正:ー1・1/3   シャッター速度: 1/58 絞り: F4.7

カメラのグレードによってもちろん、
ピント合わせの方式はいろいろありますが、
基本は画面の中心部でピントを合わせます。

旅先での人物二人の記念写真などで
顔がピンボケ状態の写真をしばしば目にします。

これは、中央部にピントが合うという
カメラの性質を理解せずにシャッターを押すと
二人の人物の間にある奥の山や海にピントが合ってしまって
人物に対しては近すぎの状態でピンボケになっているわけです。

あとでパソコンでピンボケを直すといっても
完全に顔からはずれて
奥の山や海にピントが合っている場合は
ソフトにもよるでしょうが、
かなり難しいのではないでしょうか。

露出補正は必要

フォーカス(ピント合わせ)の話から
ちょっと横道にそれますが、
露出補正をせず、露出をカメラ任せの
オートにすると花のいろが飛んでしまいます。

上の2枚の写真はいずれもー1・1/3に露出補正しています。

露出補正をゼロにすると花の色が飛ぶ

露出補正をゼロにすると花の色が飛ぶ

 

【撮影データ】露出補正: 0 シャッター速度: 1/40 絞り: F4.7

FUJI FINEPIX F1000EXRのピント合わせ方式は4つある

普段使っているコンパクトデジタルカメラ

FUJI FINEPIX F1000EXRでは

ピント合わせの方式としてつぎの4種類が選べます。

1、センター固定

2、オートエリアAF

3、コンティニュアスAF

4、自動追尾AF

このなかで、

3、コンティニュアスAF

4、自動追尾AFは、便利なようでいて

いつも画面に映り込んだものに反応して
自動的にレンズが動くので
実はけっこう使いにくいものです。
電池の消耗が早いです。

私は、普段は1、センター固定を使っています。

そして、マクロ撮影時は常にピントは中央付近に
固定されると取説に書いてある通り、
基本は画面中央部に対してオートフォーカスが働きます。
あなたのカメラのフォーカス(ピント合わせ)方式は
どんなものがあるか、
カメラの取説をよく見て
ご確認ください。

取説をなくしたという方は
「カメラの型番+取説」を
パソコンの検索窓に打ち込むと
取説がダウンロードできる可能性が
高いのでやってみてください。

 

まとめ

オートフォーカスのコンパクトデジタルカメラでは
中心部でピント合わせを行うことが多いため
被写体が中心部からずれる場合はピンボケになる可能性が
あります。
中心部からずれた被写体にピントを合わせるには
フォーカスロックという技を使います。

カメラごとにピント合わせの方式が異なりますので
ご確認ください。

ここでも露出補正は重要。

取説は「カメラの型番+取説」で検索すると
ダウンロードできる可能性高い。

 

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