生き物写真館

長野県山ノ内町、志賀高原、栃木県小山市、海外などで 出会った生き物を中心とした写真館です。 野鳥、昆虫、花、などの写真を撮影情報とともにお伝えします。 撮影テクニックやカメラについても書いてます。

信州の自然

信州のおいしいりんご通販はじめます 長野県山ノ内町産サンふじりんご

2021/12/08

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みゆきのりんご公式ライン始めました

2021年12月8日追記 こちらに登録すると最新情報入ります。
02

https://lin.ee/aa5rji2

りんごの季節になりました

長野県山ノ内町で
おいしいりんごを売っている
「アップルファーム志賀」に
今年も行ってみたところ
去年の私のブログ記事を見て富山から
買いに来てくれたお客様がいた、
ということで、
今年のブログ記事には
注文フォームを
つけてみる許可を得ました。

が、「アップルファーム志賀」のりんごは、いつも大人気で、
品薄なため私からの受注はやめにします。
(2021年12月8日追記、長いこと注文できない注文フォームを貼ってあった。)

荷姿はこんな感じです。

今年の「ふじ」は、まだ木になっているので、
「あいかの香り」5キロ でのイメージです。↓↓↓

あいかの香り 5キロ

山ノ内町のりんごはおいしい

信州は長野県山ノ内町に住み始めて
2シーズン目になります。

去年(2016年)たまたま見つけた
美味しいりんごを
東京に住む娘ふたりに
送ったら
つぎのような
返事がきた。

リンゴめちゃくちゃ
美味しかったわ。
ありがとう。

りんごおいしい!
ありがと~!

と、ここまでは
去年もブログに書いたところです。

山ノ内町にある
「アップルファーム志賀」のりんごです。

アップルファーム志賀

スマホの画面をコピーする方法が
やっとわかったので
これが実際のやり取りです。

上の娘 ↓↓↓

下の娘 ↓↓↓

去年の記事はこちらです。

おいしいりんご屋さん、見つけたよ! 長野県山ノ内町アップルファーム志賀

今回販売の
リンゴの品種は「ふじ」で
日本全国で一番生産量が多いりんごです。

病害虫から守るため袋掛けして
栽培されることが多かったのですが、
袋掛けせずに太陽の光をいっぱい
あびて作られたリンゴは
「サンふじ」といって、
色もよく、甘みもより強いといわれてます。
サンは太陽のサン(sun)ですね。

私自身は、農薬会社の社員だったころ
仙台に住んでいて
東北各地のリンゴ畑をまわったり
青森県りんご試験場やほかの果樹試験場、
弘前をはじめとするりんごの特産地の
農協などもずいぶんまわりました。

道端のリンゴやさんで
美味しいりんごにも
出会いましたが
一期一会、
生産地や、農家まで
いちいち記録していないので
も一度あのりんごを、
と思っても、それきり、でした。

で、山形の取引先が始めた
通販山形のりんごがおいしいので
もう30年以上毎年自分でも
食べ、友人やお世話になった人に
送っています。

先ほど出てきた娘たちも
いまは東京に住んでいますが
仙台、福岡、栃木と転勤先でも
毎年山形の美味しいりんごを
食べてきたわけです。

その娘たち(複数形です)の
反応がよかったので
他の人にも
送ってあげようと
再度店に行ったらもう閉まってた。
売り切れ、でした。

畑にいたおじさんに
事情話して
2箱だけ送ってもらいました。

ここまでは
去年(2016年)のできごとです。

※おじさん、といっても、
私と同い年だと後に判明、
私には下の娘にも男の子の
赤ちゃんが今年生まれ、
「おじいさん」、なんですけどね(笑)・・・

「ふじ」が出る前のりんご売り場 2017.11.5
左からシナノゴールド、シナノスイート、秋映、新世界 ↓↓↓

2017.11.5

今年もと思って、
先日お店に行ったら
10月に来た台風や
8月の長雨などで
あんまりできはよくない、
とはいうものの店頭にあった
「新世界」を買ってみたらシャキシャキして
ジューシーでおいしいです。
この時期(11月上旬)は
「サンふじ」は、まだ木になっていて
収穫はこれからです。

この11月の冷え込みで
蜜の入り具合が違ってくるそうです。

りんご版 三ケ日 山ノ内町

日本一高いりんごで
調べたら
岩手県奥州市の
江刺リンゴが初セリで
28玉で120万円なんて
記録があるようですが、
ま、これはご祝儀相場で
番外としても

ここ山ノ内町産のりんごも
市場では相当高値で
取引されてるようです。

通販サイトの楽天でも信州りんごの
「ひらおのチャンピオンふじ」が
5キロ(14から18玉)で1万円なんて
値段で売ってます。

こちらです。
しかも楽天の通販サイトの
多くは送料込みですが、
この「ひらおのチャンピオンふじ」は
送料別です。強気です。

「ひらお」がリンゴ取引においては
ブランドになっているようです。

ある農家の話では、「三ケ日みかん」の
りんご版が「ひらお」「山ノ内町」になっている
ようです。

三ケ日みかんは、農産物のブランド化という
意味では画期的な時代の最先端を
いっていたブランドだと思う。

いまでこそ、農産物にもいろんなブランドが
出回っていますが、
まだ農協名だけしかない状態で
「三ケ日」の文字の付いた箱のみかんは
甘くておいしいという評価が一般消費者である
私でも知っていたのですから。

「ヒラオ」ブランドのりんご箱 ↓↓↓

「ひらお」とは
平穏と書いて「ひらお」と
読み、実は私の住んでる住所も
山ノ内町平穏で
すぐ近くだとわかり
ビックリです。

平穏共選のりんご箱 ↓↓↓

平穏共選 りんご箱

こちらのサイトではりんごのブランドが
一覧になっており、
山ノ内町からはすべて農協ですが、
3つも出ていることがわかります。↓

りんごの全国ブランド一覧

山ノ内町のブランド3つをクリックしてみると

まるまるかじり、プレミアム、チャンピオンは
それぞれ
通常価格の1.3倍、2倍、2.6倍となっています。
すべて関西の市場に行ってるようです。

山ノ内町は標高約600mで
夏は昼間暑くなりますが、
朝晩は涼しく
寒暖の差が激しいため果樹栽培に
適した土地といわれます。

志賀高原から流れ出る
きれいな夜間瀬川の扇状地となっていて
水はけがよく、さらに果樹栽培によいと
いわれます。

志賀高原の山々に積雪 2017.11.12 山ノ内町から ↓↓↓

志賀高原の山々にも積雪 2017.11.12 山ノ内町から

現に今年も山ノ内町産のりんごが
農林水産大臣賞に輝きました。
(シナノスィート)

ここまでは、いろんなサイトや
パンフレットなどにも書いてあります。

でも、信州りんごの他の産地だって、
標高高く、寒暖差あり、の場所があります。
山ノ内町だけの特徴が何かないのか
調べてみました。

「アップルファーム志賀」の住所は
平穏ではなく、佐野ですが、
平穏のすぐ隣の地区です。

有)アップルファーム志賀 

長野県下高井郡山ノ内町佐野397-13
TEL 0269-33-4727

ホームページもありますが、
10年以上手入れしておらず
メールもジャンクメールに占領されたため
いまは受付していない、そうです。
りんごの値段や送料もそのままなので、
お問い合わせはお電話のみです。

「アップルファーム志賀」のりんごは
農協の共選には、出ず、お店での直売か
リピーターへの直売のみです。

近くに道の駅「北信州やまのうち」もありますので、
寄ってみるのもいいかもしれません。

ただ、道の駅「北信州やまのうち」で売ってるりんごは
暖かい暖房のきいたお店のなかにならんでいるものは
ボケている可能性が高いので、
買うのであれば気温の低い外に並んでいるりんごを
おすすめします。

道の駅 北信州やまのうち

山ノ内町の特徴 山ノ内町は長野の青森だ

りんごといえば、青森、と
誰でも知っているとおりですが、
長野県でもたくさん、
りんごをつくっており
生産量は
長野県全体では青森県に次いで2番目です。

信州りんごなんて書いた箱や
広告を見た方も多いかもしれません。

産地は以下生産量の多い順に
長野市、松本市、須坂市、中野市、安曇野市、と続き

その次に山ノ内町がきます。

あと、飯綱町、上田市、小布施町、松川町
までがトップテンです。

トップテン合計で74%になります。

※太字の市町は北信地域に位置し、
生産量では長野県全体の52%を占めます。

山ノ内町は生産量では6番目の10,700トン、
栽培面積は306ha(ヘクタール)です。

1ヘクタールは、10,000平方メートルで
農家はだいたい1町歩(ちょうぶ)と、
いいます。

長野県全体では7560ヘクタールなので、
山ノ内町は長野県の4%となります。

4%だと少ない感じがしますが、
10キロ箱100個で1トン、
1万トンなら100万箱、となり
とんでもない量ですね。

長野県内のりんご産地の標高、緯度、
平均気温と降水量とを
一覧表にしてみました。

市町名 生産量 トン 標高 緯度 平均気温 (℃) 降水量 ㎜
長野市 39,143 327 36度38分 11.7 901
松本市 16,370 592 36度14分 11.8 1031
須坂市 13,400 379 36度39分 10.8 878
中野市 12,900 367 36度44分 11.8 890
安曇野市 11,100 547 36度38分 11.4 1100
山ノ内町 10,700 587 36度44分 11.6 760
松川町 5,070 542 35度35分 13.6 1583
青森県弘前市 176,600 44 40度36分 10 1200

これを見ると、

長野県りんご産地では
山ノ内町は、
標高は松本市についで2番目の587m、
北緯はお隣、中野市と同じ36度44分、
最も北にあります

地図上、
山ノ内町のさらに北には
飯山市、木島平村、野沢温泉村、栄村が
ありますが、
これらの市や村ではりんごづくりは
盛んではありません。
雪が深すぎるのかもしれませんね。

山ノ内町の場所 黄色が山ノ内町  ↓↓↓

山ノ内町は長野県の
最北部にある。(黄色)wikipediaより

平均気温は11.6℃と
他産地とあまり変わりません。

平均気温よりも
昼間と朝晩の気温差(日較差)の
大きさも影響すると考えられますが、
いま、現在そのデータが
そろっておりません。

あと、日照時間のデータも
ほしいですね。

ただ、降水量が760mmと
2番目に少ない須坂市よりも
100mm以上少ないことが
わかります。

ちなみに、青森県の弘前市では
平均気温10℃、降水量1200mmと
長野県内のりんご産地と比べると
少し涼しく降水量が
多めなのがわかります。

山ノ内町の長野県内での
位置はりんご産地の集中している
北信地区の中でも最北で
一言でイメージ化すれば
いわば長野県の青森といった
ところでしょうか。

信州りんごの産地のなかでは
北のほうに位置するが
市町村では最北ではない。
雪が深すぎのもよくない。

北海道の手前の青森の
ような感じです。
北海道では余市町くらいしか
りんごはありません。
寒すぎるのもよくないのでしょう。

まあ、このあたりのことは
りんごが日本に来た100年ほど前から
りんごの経済栽培の適地についてなんていう
研究が農水省の果樹試験場あたりで
研究済みかもしれませんね。

でも、こうして、
自分で調べてみるのも
面白いもんですよ。

※各地の平均気温や降水量のデータは
市役所や役場のHPから引用しました。
wikipediaからも引用しました。

こちらのサイトでは各地のデータがでていますが、
山ノ内町の平均気温が2.7℃、降水量が2020㎜という
記述があり、1年半住んでいる者としての
感覚から大きくズレているので
役場に問い合わせたら、11.6℃、760㎜と
のことでした。

平均気温と降水量のデータ

別の市町のデータも過去30年の平均だったり、
過去5年の平均だったりしていますので、
正確な比較となっておりませんこと、
お断りしておきます。

りんごの生産量などのデータは
こちらのサイトから引用しました。
りんご大学

信州(長野)りんごと青森りんごの違い

話をわかりやすくするため、
大まかな話をします。

個々の例外はもちろんあります。

簡単に言うと以下のとおりです。

大まかに言って
青森のリンゴには蜜が入らず、
それがために長期保存が効き、
専門の貯蔵庫で
保管すれば翌年の5月頃まで
出荷が可能です。

りんご畑に銀のシートを敷いて、
りんごのお尻にも日を当てる。 2017.11.8 山ノ内町
青森でも行うが、この時期はすでに収穫始まり。
いわば、りんご版日焼けサロン ↓↓↓

銀のシートでりんごのお尻にも日を当てる

一方、長野や山形、福島などの
青森よりは暖かい地方では
暖地りんごとよばれ、
蜜がよく入るかわりに
長期保存には向かず、
だいたい12月までの年内に
売り切ってしまうのが一般的です。

もちろん、青森でも
葉とらずりんごとかで
できるだけ遅くまで葉をとらず、
樹にならせて蜜が入るりんごもありますが、
全体の量からすれば少ないほうだと
思います。

青森県弘前市に行くと
農協以外にも巨大なりんご貯蔵倉庫が
たくさん見られますが、
長野では、そのような倉庫は
みられません。

農協の選果・出荷施設 JAながの・志賀高原 ↓↓↓
弘前市のような巨大りんご倉庫はみられない。

りんごの選果・出荷施設
JAながの志賀高原

青森りんごは、上の表からもわかるように
緯度で4度ほど高く
平均気温で2℃ほど長野よりも寒いところで
作っています。
青森県のふじの平均収穫開始日が
11月5日に対し、
長野県ここ山ノ内町では11月20日過ぎから
収穫を開始します。

高社山(たかやしろやま)初冠雪 2017.11.12 山ノ内町から↓↓↓
この冷え込みがりんごには、いい。

高社山初冠雪 2017.11.12 山ノ内町

山ノ内町では11月に入ると霜が降りたり、
近くの山に雪が降ったり、
町中に雪が積もったりして、
りんごが寒さにあたると蜜が入るようになる
といわれています。

11月に入ってから行う「玉まわし」作業 2017.11.8 山ノ内町 ↓↓↓

玉まわし作業 2017.11.8 山ノ内町

日当たりが悪く、色付きの悪い側を
表側にもってくる「玉まわし」の
作業も11月に入ってから
ここ山ノ内町では、行っています。

日当たり悪く色つき悪い面を上にする「玉まわし」作業。2017.11.8 山ノ内町 ↓↓↓

日当たり悪く色つきわるい面を上にする 2017.11.8 山ノ内町

つまり、11月に入っての15日間程度が
蜜が入るかどうか
色がうまくつくかどうかの
大きなポイントなのです。

それが、青森では11月5日から
収穫を始めるので樹から離れたりんごには
蜜は入らす、色も着きません。
「玉まわし」は、それ以前にすませる。

出る病気も違う

私が、農薬会社の社員として
東北のリンゴ地帯を
回っていた1980年代後半の
記憶では、
青森では積雪が深くかかわる
ふらん病やモニリア病が出ますが
輪紋病が出ず、
山形や福島ではりんごが大きくなってから出る輪紋病が
一番問題で、モニリア病などは出ませんでした。

もう30年近く前の話なので
地球温暖化などの影響で
状況の変化もあるとは思いますが、
青森と他のりんご産地との違いは
依然としてまだまだある、とみています。

おいしいりんごのできる条件

気象条件です。

個々の農家の努力はもちろん
必要でしょう。

しかし、

いくらりんごづくりの
技術や知識があって
いい土があっても
愛媛のような暖かい地方では
おいしいりんごはできないことは
容易に想像できます。

逆に、長野ではおいしいみかんは
作れないでしょう。

気温、最高気温、最低気温、
一日の寒暖差(日較差)、日照時間
土壌条件
雪も含めた降水量だと
考えます。

ハウスで作るメロンやいちごとは
違ってりんごの木は
野外にあります。
気象条件は人間の手で
制御できません。

りんごの産地は
青森をはじめとする東北と
長野という
冬は雪が降る
だいたい寒いところです。

山ノ内町のマンホール 特産のりんごと

町の鳥ウグイス、町の木ツガがデザインされている。↓↓↓

山之内町のマンホール

山ノ内町の地形 坂ばっか

山ノ内町は、
坂の町、名前の通り山の中です。

私の住んでるところから
湯田中駅前のローソンに
毎日のように
ビールを買いに行きますが、
行きは5分、
だけど、
帰りは上り坂になるため
6分かかる、という感じです。

町内どこに行くにも
行きか帰りのどちらかは
上り坂です。

ボールを置けば
お隣の中野市まで
転がって行きそうな地形です。

急流の夜間瀬川の扇状地なので
地下水も停滞せずに
常に流れているものと
考えられます。

小布施町や須坂市の一部では
千曲川の河川敷でリンゴ作っている地区も
あります。
台風が来るといつもニュースに出る場所です。

あのような場所ではりんごの根も
いつも水に浸かっている状態で
あんまり頑張らなくても
水分補給ができるのでは
ないでしょうか。

山ノ内町のりんごは
標高や寒暖差ばかりでなく、
少ない降水量と
常に下に流れていく地下水を
求めて、りんごの根も
頑張っている様子がうかがえます。

このことが山ノ内町のりんごが
よりおいしいポイントになっているものと
推測します。

山ノ内町の玄関口、湯田中駅 標高599.76m ↓↓↓

湯田中駅 標高599m

※写真では海抜となっています。

「海抜」は海の近くの町でその近くの海からの高さをいい、

「標高」は、東京湾平均海水面からの高さをいうので、
海から離れた山や駅の高さをいうときは
「標高」を用いたほうが適切だと思います。

山ノ内町の玄関口の
長野電鉄湯田中駅は標高599m、

隣町の中野市にある信州中野駅は
標高376mです。

信州中野駅から湯田中駅までは、7.6キロなので、
7.6キロで223mも標高があがります。

1000メートルすすむと29メートル登る
計算になります。29パーミル。

鉄道線路はカーブしていますので
直線距離にしたら
もっと急こう配になります。

湯田中駅の直前は1000mに40メートルあがる
40パーミルの急こう配です。

※パーミルとは千分率で、
百分率(%)の10分の1、‰と書く。

一方で、

長野駅の標高は360m
信州中野駅の標高は376m
二つの駅の間の距離は25.6キロもあるのに
標高差は16mしかありません。

中野市から山ノ内町にかけての
登りがいかにきついかが分かると思います。

終点の湯田中駅は2006年までは
列車は、急坂の駅にいきなり停まれず、
駅を一度通り過ぎてから
ゆっくり戻って駅に着くという
スイッチバック方式になっていました。

山ノ内町役場の前を駆け降りる
特急「ゆけむり」号、1000系電車。
電車は元小田急10000系が
第二の人生を送っている。 ↓↓↓

「ゆけむり」号 山ノ内町役場前

山ノ内町の町の花は「りんご」
役場前にあるりんごの木。 2017.11.5 ↓↓↓

山ノ内町役場前のりんごの木 2017.11.5

アップルファーム志賀のりんご園の特徴

アップルファーム志賀の
下田さんのリンゴ畑にうかがうと
りんごの枝に赤い針金のようなものが
巻きつけてあります。

赤い針金のようなものがフェロモン剤 ↓↓↓

フェロモン剤

これは
フェロモン剤といって、
りんごの害虫であるガの仲間の
メスのニオイ物質がこの赤いチューブの
中に入っています。

畑につるすと、徐々にこの物質が
漂って、害虫のオスはメスを見つけられずに
交尾ができません。

そうすると害虫はこの畑では卵を産むことが
できず、害を及ぼす幼虫も出てこなくなるという
仕掛けです。

厳密にいうと、フェロモン剤も農薬の一種ですが、
りんごの果実に直接噴霧する化学農薬とは違って
残留農薬の心配はありません。

フェロモン剤を使うことによって、
害虫防除用の殺虫剤を
2-3回は減らせるといいます。

一方で、リンゴ栽培には病気も出ますので、
りんごの芽が出るころから10回くらいは
病気予防の殺菌剤を散布しなければなりません。
特にこわいのは黒星病です。
りんご果実に黒いかさぶたがつくだけなら軽症ですが、
場合によっては、りんごが一つもならないことも
ありえます。

黒星病は、いわばカビの仲間です。
カビの胞子はほとんどいつでも飛んでいると
いっていいくらいです。

よく家庭菜園などでは、
虫が出たら手で取ればいいなんて、
いう人がいますが、
病気はカビやウイルスなので
手で取るなんて不可能です。

ましてや広いりんご畑では・・・

殺菌剤散布のための
時間や手間はフェロモン剤を
使っても減りません。

フェロモン剤は値段が高く、
削減した殺虫剤の値段よりも余計におカネが
かかっているかもしれません。

農家としたら殺菌剤を散布するときに
値段の安い殺虫剤を混ぜて散布すれば
手間もおカネも安くすむ可能性が高いです。

フェロモン剤は10a(アール)あたり
150本から200本くらいを
枝に取り付けて歩かなければなりません。
完全に余計な手間となります。
※10aは、1000平方メートル。1反歩(たんぶ)という。

しかもフェロモン剤は
りんごではガの仲間の
害虫だけにしか効きません。
果実を吸うカメムシや
ハダニ、アブラムシなどには
何の効果もありません。

なので、全部の殺虫剤を
やめるわけにはいきません。

それでも、何回かの化学農薬殺虫剤を減らして
より安全、安心を目指しているのが
アップルファーム志賀の下田さん(社長)です。

アップルファーム志賀の下田社長

アップルファーム志賀のりんごと他のりんご食べ比べ

「新世界」食べ比べ 2017年11月5日購入

アップルファーム志賀店頭で一番右の
「新世界」を買ってみる。
初めての、「新世界」です。

6個で300円。安いです。小粒ですが。

比べてみたのは

アップルファーム志賀のりんご(以下、下田さん)
たまたま、同じ日に山ノ内町役場前の
イベント会場で買ってきたAさん、Bさんのりんご、です。
Aさん、Bさんについては、名前をホントにしりません。
購入日は2017年11月5日です。

大きさはほぼ同じで、縦も横も8センチくらい、
重さは200グラムくらいの小粒のりんごです。

「新世界」という品種は群馬県で開発された
りんごで、標準的には約300グラムなので
今回購入品は、かなり小粒のいわゆる、
はねだし品といっていいでしょう。

小粒とはいえ
このとき3個まとめて食べました。
まずいりんごだと、
1個も食べないうちに、
もういいや、となります。

左から下田さん、Aさん、Bさん のりんご ↓↓↓

新世界食べ比べ

お値段は
下田さんのは、6個で300円、
Aさんのは、4個で200円、
Bさんのは、3個で100円と格安でした。

3つとも、果肉は硬くシャキシャキで
果汁もあり、私好みです。

普通のスーパーで
売ってるりんごよりは
どれもよっぽどウマイです。

下田さんのりんごは果汁豊富!?

果汁がしたたるアップルファーム志賀のりんご

ナイフを入れたときに
果汁がしたたり落ちるのは、
1個目で気づき、何個切っても
下田さんのりんごが一番果汁が滴ります。

Aさん、Bさんのりんごも
切り口から果汁が出ますが、
少ないので写真を撮る気に
もなりませんでした。
下田さんのりんごは平均値が高いと
判断しました。

蜜の入り方は、Aさん?!

断面図

切り口を見ると、
真ん中のAさんのりんごが
一番、蜜が入っているようにみえます。

収穫日と購入日との差など、
いろんな要因がありますので、
単純でないことは承知の上です。

本当は、同じ日に収穫して、
少なくとも10個くらいは糖度や蜜の入り方、
大きさや重さを測って平均値を出すなどの
操作が必要ですが、
なにしろ、買ってきて、いろいろ
食べてみてたら
後から気付いて写真撮ったりしているので
この写真は「たまたま」かもしれません。

というのは、合計10個以上食べたなかで
この写真のりんごが
一番蜜が入っており、
あとは、あんまり入っておりませんでしたから。

下田さんのりんごは重い!?

もうひとつ、同じくらいの
大きさなのに、
下田さんのりんごは重く感じたので、
最後の1個だけ測ってみたら
230グラムだったのに対し、
他のリンゴは200グラムくらいでした。

このことも、
いくつか食べてから気付いたので
重さを測ることを思いついたときは
ひとつずつしか、りんごが
残っておらず、
不正確な話ですが、
持ったときの感触で
気づくこと自体がひとつの証明かも
しれません。

「ふじ」が、出たら、
もう少しちゃんと、比較したいと
思いますが、
ひとりで、「ふじ」を10個も20個も、
重さ測ったり、切ったり、味見したりしたら
うちのなかがどうなるのか、
ちょっと心配になってきました(笑)。

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信州りんごのふじ祭り (JAながの志賀高原りんご部会主催)行ってきました! 2017.11.26

信州りんご ふじ祭り 2017年11月25(土)・26(日) JAながの志賀高原りんご部会

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