【TBS報道特集】「ネオニコ系農薬 人への影響は」を見て その9●木村ー黒田純子博士の話
2023/06/06
目次
環境脳神経科学情報センター木村-黒田純子博士の話
◆12:39 実験方法大丈夫?
こどものラットの脳にネオニコを注入した実験。
注入量も不明。
普通に農薬使ってて、「脳に注入」と同じことが
起こるのか??????
こどものラットの脳に注射でもしたんかな?
私は、昆虫や植物に対する実験はしたことあるものの、
哺乳類はやったことないのでわかりませんが、
この方法自体、一般的なんでしょうか?
動物実験では素人ですが、
昆虫実験ではちょっとだけ
玄人だよ。オレ。
身近な化学物質である
食塩、アルコール、カフェインなどでも、
こどものラットの「脳に注入」
なんて荒っぽいことしたら、
影響ないんかな?
ビール一気飲みで学生が死んだから、
ビールは危険、
ビール売るな、みたい。
酒浸りで身上(しんしょう)つぶしたからといって、
酒が悪いわけでもなかろー。
しかも、別のyoutubeでは、
明らかに多い量を投与した結果であると、
別の方が発言している。
◆13:15 ネオニコ関係ないグラフ使ってます
このグラフと全く同じものが、番組内で使われております。
木村ー黒田純子博士は自分で調べたわけではなさそうです。
この表は、堤 未果著「日本が売られる」に載っていました。
ただ、堤氏も、出典は書いてありますが、このグラフをどこかから、
持ってきたようです。
茨城オーガニック給食プロジェクトでもこの同じグラフ使ってます↓↓↓
木村ー黒田純子博士は 要するに自分の仮説にあったグラフをどこかから拾ってきただけのようです。それとも逆か?
木村ー黒田氏の示しているグラフで
自閉症、広汎性発達障害の有病率(以下病気)、
農地単位当たり農薬使用量のグラフを
並べて相関性があると言っている。
相関関係と因果関係とは別である。
しかも、この表は、ネオニコではなく、
農薬全体である。
農薬使用量は2008年で、病気のグラフは2012年、です。
ここで、このグラフを出すのは適切ではありません。
さらに、アメリカは農薬使用量少ないわりに、自閉症、発達障害多いね。
●韓国よりも農薬使用量多い国はどーなの?
木村ー黒田博士グラフは2008年ですが、以下に2010年、2016年、2019年の
グラフを示します。
韓国より農薬使用量の多い国がたくさんあります。
中国、コロンビア、イスラエル、コスタリカなどです。
農薬の単位面積あたり使用量は、それぞれの国の作物構成に依存します。
農薬必要な作物の面積が多ければ多くなるだけ。
アメリカは、トウモロコシ、コムギ、大豆など農薬なくても、
そこそこ育つ作物の面積が多いから
単位面積あたり農薬使用量は小さくなるだけです。
作物の種類によっても、使う農薬の種類も異なる。
それを無視して、全部の農薬の成分重量重さで多い少ない、
ましてや自閉症などとの関連を論じるのは
適切ではありません。
●私の意見
農薬全体の、使用量ではないけど、出荷量なら、
平成の30年間で、
51トンから22トンまで半分以下に減っている。
この2008年(平成20)からみて、
1989年(平成元年)は、2倍くらいの農薬出荷量なので、
そのころは、
自閉症、広汎性発達障害の有病率(以下病気)が
倍くらいあったのか?
そういうデータがないのに、
農薬クロ主犯説は、適切ではありません。
ましてや、ネオニコかどうかは、
この表からは、
何も言えません。
●農薬工業会からの反論に対する木村ー黒田氏の反論
シロを主張している工業会に対し、
木村ー黒田氏は、自身のブログで他の論文等を
掲げてネオニコの危険性を再反論している。
が、その論文等では、投与「量」や実験方法が
私にはわからず、なんともいえない。
ただ、工業会が安全と主張する文章の審判役が
農薬会社の人物であるという木村ー黒田氏の主張が
ホントなら、工業会の言い分は弱い、
と言わざるをえない。