生き物写真館

長野県山ノ内町、志賀高原、栃木県小山市、海外などで 出会った生き物を中心とした写真館です。 野鳥、昆虫、花、などの写真を撮影情報とともにお伝えします。 撮影テクニックやカメラについても書いてます。

農業f よもやま話

【 野菜高騰してますねー 】 ※アンチ農薬派の頭の中を想像する。

2021/09/20

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大雨の被害のせいで、
都会では、野菜が高騰しているようです。 
  
こういうことが起こると、
少しは農業のこと考えるかもしれません。
  
 
普段、何ごともないときは、
野菜が安く供給されるのが
当たり前だと思っている方が多いでしょう。

朝市で買ってきた野菜
朝市で買ってきた野菜

アンチ農薬派の方は、
農薬のデメリットばかりを強調して、
無農薬がいいと望んでいるでしょう。
 
 
ところが、いきなり無農薬にすると、
稲や野菜はおよそ3割から半分しか量が
とれません。
りんご、桃はほぼ100%アウトです。
写真のようなりんご、同じ値段か
いまより高い値段で買ってくれますか?
 
アメリカでも同じような値になると、
農水省のHPに書いてあります。

無農薬では収穫ゼロという桃
無農薬では収穫ゼロという桃

全国で無農薬栽培を指導している方も
やはり収量が慣行栽培より3割から5割少ないと
言ってました。
 
 
山ノ内町のブランド米「雪白米」は、
50%農薬減で作っていますが、
収量も50%減だと役場で、ききました。
 
 
栃木県小山市の「ラムサールふゆみずたんぼ米」も、
農薬不使用ですが、やはり収量は50%減と
以前聞きました。

50%減農薬の雪白舞
50%減農薬の雪白舞

一方、
新潟県では、2006年ころから、
いもち病にかからない稲品種が開発され、
いもち病の農薬は私の会社でもさっぱり売れなくなりました。
 
 
このように、大幅な品種改良などがない限り、
いきなり無農薬栽培すると数量足りず、
大パニックになります。
 
 
93年には長雨によりいもち病が大発生して、
日本全体のお米が20%減となり、
タイ米やカリフォルニア米を輸入して、
大混乱になりました。

朝市で買ってきた野菜、果物
朝市で買ってきた野菜、果物

野菜は今より高くなり、
お米も外米になっても、
無農薬がいいという社会的合意が
あればそれもいいかもしれませんね。

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