生き物写真館

長野県山ノ内町、志賀高原、栃木県小山市、海外などで 出会った生き物を中心とした写真館です。 野鳥、昆虫、花、などの写真を撮影情報とともにお伝えします。 撮影テクニックやカメラについても書いてます。

信州の自然

秋の奥志賀高原は何もない? いやいや、キノコいっぱいありました!!

2017/10/11

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奥志賀渓谷散策路

天気は快晴 奥志賀渓谷入口

天気は快晴 奥志賀渓谷入口

 

奥志賀高原 ペンションオードヴィーのオーナーの

おすすめで、奥志賀渓谷という雑魚川(ざこがわ)沿いの

美しい散歩コースを

紹介していただき、

清水小屋入口という、スタート地点まで、

車で10分ほど送っていただきました。

奥志賀渓谷小清水小屋入口  

奥志賀渓谷小清水小屋入口

いきなり大きなブナが2本迎えてくれ、

まだ黄葉には早いようですが、

渓谷沿いの散歩道は実に気分のよいコースです。

2本の大きなブナ 

2本の大きなブナ  葉っぱはまだ緑です。 2016.10.14

 

前日、集めたパンフレットにもぜんぜん載っていない

秘密の道、のようです。

「何もない」散策路

こういう道については、何もない、という人もいます。

確かに、往復1時間ほどの散策途中、

人にはひとりもあわず、途中売店も、休憩施設もなく、

実に、「何もない」状態が続きます。

野鳥も、キセキレイ1羽を見ただけで、

ほとんどおらず、静かでした。

クマも、ときどきいるのでしょうか、

クマよけの音を出す装置というのかな?が

クマ向けのメッセージとともにありました。

クマへのメッセージ 2016.10.14 奥志賀渓谷

クマへのメッセージ 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

でも、ブナの倒木や立ち枯れなどがあり、

キノコの雰囲気です。

ありました、ありました。

キノコあるある街道

クリタケ、ムキタケ、ナラタケ、ツキヨタケ、ツリガネタケ、

ヌメリスギタケ、ヌメリツバタケ、あと名前のわからんキノコなどなど
キノコの実物や写真を見せると、

食べれるか食べれないかをすぐに聞かれますが、

その前にじっくり観察して、

その姿、カタチ、色、ニオイなどを

楽しんでみてはいかがでしょう。

【クリタケ(食):まさに栗色の表面に白いひび割れが入る。シャキシャキした歯ごたえ。ぬめりなし。ときに大量に採れる。

もっと色が薄く黄土色の猛毒のニガクリタケもあるが、少しかじれば苦いのでわかる。その程度では死にません。】

クリタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

クリタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

【ムキタケ(食):ビロード状の茶色の皮がつるりとむける。火をとおすと麩のような感じ。

ブナの倒木や立ち枯れに生える。鍋物、みそ汁によい。】

ムキタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

ムキタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

ムキタケ 横から 2016.10.14 奥志賀渓谷

ムキタケ 横から 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

ムキタケ群生下から 2016.10.14 奥志賀渓谷

ムキタケ群生下から ちょと古いので傷んでいます 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

【ツキヨタケ(毒):ムキタケと間違えて食べる人多いらしい。一度、両方を見れば、まず間違うことはないと思う。

遅い時間にいってもこんなにわかりやすいところに残っているのはだいたい食えないキノコです。】

 

ツキヨタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

ツキヨタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

【ナラタケ(食)おいしい:切り株などに大量発生することあり。その日は、そこだけでカゴいっぱいなんてことも。

くずれやすいので、先に湯通ししてから、加工すると崩れない。湯通しするとぬめり出て、みそ汁、つくだ煮、煮物などにいけます。下の数本は誰かに採られた跡。似たキノコで、柄につばのないナラタケモドキがあるが、これも食べれるので、間違えても大丈夫です。】

ナラタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

ナラタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

【ヌメリスギタケ(?) これはちょっと自信がない。ヌメリスギタケモドキ、スギタケ、スギタケモドキと言葉遊びのように、似たキノコがあり、毒を持っているものもあります。こういうのは、すぐに食べずに、持ち帰って図鑑をひっくり返して調べましょう。傘が開いたあとの胞子を白い紙の上に落とせば区別できることもあります。でも近くにスッパリとナイフの跡があったのできっと食べれるキノコです。こういうことは図鑑や写真だけではわかりません。現場をこなすことです。】

ヌメリスギタケ(?) 2016.10.14 奥志賀渓谷

ヌメリスギタケ(?) 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

【ヌメリツバタケ(食):ブナの倒木に生える。かなり水分が多いキノコで表面のぬめりが滴ることもあり。柄は固いので取り除き、汁物、デザートなどに】

 

ヌメリツバタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

ヌメリツバタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

【ツリガネタケ(不食):どうみても食えないから大丈夫。ブナの立ち枯れに多数つく。大きくなるとサルノコシカケ状になる。将来、不治の病の特効薬が取れるかも?】

ツリガネタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

ツリガネタケ 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

【サルノコシカケの仲間:半径10センチくらいありました。実に美しい年輪上の模様です。名前はこれから調べます。固いので間違って食べることはないでしょう。コフキサルノコシカケかな~】

カワラタケのなかま 2016.10.14 奥志賀渓谷

サルノコシカケのなかま 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

バードウォッチングとか昆虫観察という言葉は

あるのにキノコウォッチングとか、キノコ観察という

言葉がなぜないんでしょうか?

まずは、じっくり観察してから、

食べれるか、食べれないか、ではないでしょうか?

「きのこだけは、わからん」よく聞く言葉です。

観察も調べもせずに、わからんもわかるも、ありません。

じっくり観察してみましょう。

こういう何もないかのような散歩道もキノコ道を

極めればキノコあるある街道となります。

ナメコのシーズンにはまだ少し早いようなので、

次回はナメコを期待したいものです。

キノコに関する危険 ふたつ

毒キノコを食べる

ツキヨタケ、クサウラベニタケ、カキシメジが

誤食率の高いキノコトップ3です。

確実に食べれるキノコだけをしっかりと覚えて、
それ以外は食べない。

10種類覚えれば相当楽しめます。

もちろん見るだけ写真撮るだけなど観察研究はどんどん

すすめましょう。

ツキヨタケをムキタケと間違えて食べるなんていうのは、

よく観察していない証拠で、

生えている状態を一度でも、並んでみれば間違うことはないと

確信します。

以下のような迷信がありますが、信じてはいけません。

●地味なキノコに毒はない、

●茎が縦に避けるキノコは食べれる

●虫やナメクジが食べていれば食べれる

●ナスと煮ると毒が消える

キノコ採りに行って道に迷う

登山道や散策路からはずれて、

キノコポイントとなるブナの倒木や立ち枯れの

ところまでササをかき分けてすすみます、

そうすると、さらにその先に、また倒木や立ち枯れが

見つかることがあります。

これを2回以上続けてやると、元来た場所に戻れなくなります。

ましてや下ばかりみながら歩いていてはさらに

わからなくなります。

あまり欲張らないで、一度ずつ、必ず元の道に戻るように

しましょう。

奥志賀渓谷の散策コースは、川沿いに設けられ、

川に向かって戻ればいいのでその点は安心です。

雑魚川の流れは美しい 2016.10.14 奥志賀渓谷

雑魚川の流れは美しい 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

満水川にかかるつり橋 2016.10.14 

満水川にかかるつり橋 2016.10.14

 

今日の折り返し点:満水滝 2016.10.14 奥志賀渓谷

今日の折り返し点:満水滝 2016.10.14 奥志賀渓谷

 

吊り橋のかかる満水川の上流の滝で折り返してきました。

もっと奥に行って、ブナの原生林を見てみたかったな~。

寝坊してバスの時間が迫っていたため、今日は退却です。

 

エリアマップ

エリアマップ

奥志賀高原て、どんなとこ?

志賀高原といえばスキーのイメージ、

鳥見ニストにとっては、夏は亜高山帯の野鳥観察に

適しています。

でも、秋の志賀高原って、どんなだろ、

紅葉まつりも終わったようだし、

人も少な目かな?
で、ちょっと志賀高原行ってみた。

志賀高原といっても、今回は奥志賀高原といって、

志賀高原の中心部蓮池から、さらにバスで、30分、

途中、人家らしいものはなにもなく、

こんな山奥に人住んどんか?って感じ、

山々やまの連続、でも

バスの終点奥志賀高原ホテルについたら、

ホテルやペンションやらあったわ。

おまけに、雪のない間の抜けた表情のスキー場もね。

ペンションオードヴィー

ペンションオードヴィー外観 2016.10.13

ペンションオードヴィー外観 2016.10.13

 

宿は、野鳥の会の協定旅館になってるペンションオードヴィー、

7月にオーナー交代になって、

野鳥に詳しい旧オーナーは、里に下りたようですが、

新オーナーだって3カ月もいるわけだから詳しくないはずない。

奥様は、野鳥についてはこれから勉強すると、

謙遜して語っておられました。

夕食は、信州産きのこたっぷりのヘルシーな感じの料理です。

ほかの話題でいっぱいで料理の細かい説明を聞かずに、食べてしまった。

夕食 2016.10.13 ペンションオードヴィー

夕食 2016.10.13 ペンションオードヴィー

 

新オーナーは

前オーナーの路線(野鳥?)に加えて音楽と旅とを

加えるとブログにも書いてあったし、面白そう。

夏の探鳥拠点になるかもしれんし応援がてら行ってみよう。

正月前後のスキー予約はすでに満室のようです。

朝食は、おいしいパンと、ジャガイモのスープ、

信州産ぶどう(緑はシャインマスカット、紫はナガノパープルで、

どちらも長野県特産)が印象的でした。

窓の外は色づき始めた森で、冬は真っ白になるそうです。

朝食 2016.10.14 ペンションオードヴィー

朝食 2016.10.14 ペンションオードヴィー

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