「誤解だらけの遺伝子組み換え作物」を読んで
本からの抜粋
●バイオテクノロジーによって改良された作物の採用によって、
化学殺虫剤の使用量が37%減少するとともに、農業生産者の利益が68%増加する。
●少なくとも、遺伝子組み換え成分を含む食事3兆食が既に消費された。
●作物バイオテクノロジーに害がないことを明らかにした
査読付き科学研究は650件に及ぶ、3分の1は独立的に資金を調達している。
●遺伝子組み換え作物は、従来型農業と比べ、収量が平均7~22%高い。
ちなみに従来型農業は、有機農業と比べ、収量が平均20~35%高い。
●オーストラリアおよび中国では、遺伝子組み換え作物に用いる殺虫剤の使用量が80%減少した。
●作物バイオテクノロジーにより、過去15年間に、食糧生産量が3億1180万トン増加した。
●1996年から2007年にかけて、バイオテクノロジーにより、
CO2排出量は105億キログラム減少した。
ここからは私の意見
◆上記のような、メリット、ベネフィットがあるのであれば、
今後とも遺伝子組み換え作物は節度を持って利用すれば問題ないと
考えます。
というか、デメリット、リスクについては、この本では、
何も書いてないですから。
◆遺伝子組み換え技術により開発された
ベータカロチンを強化したゴールデンライスは
ビタミンA欠乏症に苦しむ2億5000万人の子どもたちを救う可能性がある。
◆遺伝子組み換え反対派が金科玉条のごとく扱う
セラリーニ氏の、GMトウモロコシをラットに食べさせるとがんが増えたという論文は、
実験内容が不備なため、専門家の間では
相手にされておらず、取り消されている。
いわば日本におけるSTAP細胞論文と同じような扱いです。
いまでも、ヒコーキは落ちる可能性があるから絶対乗りたくない、
なぜあんな大きなものが空を飛ぶのかわからないから、
乗りたくないという人もいます。
それはそれで、尊重しますが、
行動力に制限がかかり、世界も狭くなってしまいます。
静岡県藤枝市に住んでた頃、
東海道線の開通にあたって、当時の町中である大手の近くを汽車が通ると、
火の粉が飛んできて危険だからという反対運動が起こり、
田んぼが多い地区に今の線路が敷かれ、
その結果、大手地区は発展が遅れたという話を聞いたことがあります。
遺伝子組み換え作物に反対する人たちは、
現在の技術が自分の理解を超えているため、
当時の藤枝の人たちと同じように、
気持ち悪い、不安、危険だからなんとなく
反対と言っているだけのような気がします。
●オイシックスのHPから
農薬ゼロを目指しています
1,農薬を使用しないことを目指し、できるだけ農薬を
抑えて栽培します。
4.遺伝子組み換えの行なわれた農産物の取り扱いは行ないません。
ここには、なぜ遺伝子組み換え作物がダメなのか、が何も書いてありません。
●一般論として
一般論として、
「無いこと」の証明はできません。
危険性ゼロとか、ほとんどゼロとかいっても、
ある実験結果から、
ある条件の下で、
という限定つきの安全宣言しか
ありえません。
絶対の安全なんてありません。
ヒコーキも電車も、クルマも、
包丁も、・・・・
だからといって、
危険、あぶない、恐れがある、という負の側面ばかりを
強調していては、
何も前に進まない気がします。
あなたは、どう思いますか?
本の購入はこちらから↓↓↓