生き物写真館

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信州の自然 野鳥撮影ノート

緑少ない森を動く黄色い物体キビタキ  2012.5.5 長野県戸隠森林植物園

2016/11/16

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キビタキ  2012.5.5 戸隠森林植物園

キビタキ  2012.5.5 戸隠森林植物園

 

キビタキ

大きさ:13.5cm

スズメ目ヒタキ科キビタキ属

学名:Ficedula narcissina

英名:Narcissus Flycatcher
春の戸隠で撮影したものです。

戸隠森林植物園はこの時期いくと

いろんな野鳥がたくさん見れて楽しいですよ。

この時期、渡ってきたばかりからなのか、

警戒心が薄く、けっこう近くで観察できます。

このようにコンデジでも撮れました。

春先の緑が少ない森の中に黄色い物体が

動くさまはホントによく目立ちます。

栃木県小山市の私の散歩コースでも、

連休前後の春先の一時期、声だけは聞こえますが、

すでに葉っぱが生い茂っている平地の森では、

なかなか姿を見ることができません。

戸隠ならこの時期足元はまだ雪が残り、落葉樹の葉っぱはまだ

出ていないため楽に観察できます。

秋に東京の新宿御苑で見たこともありますので、

春、秋の渡りの時期にはいろんなとこで見れる可能性あります。

ぜひ、探してみてください。

鳴き声は美しく、なんとも形容しがたいリズムですが、

調子に乗ってくるとオーシツクツクとまるで

セミのツクツクボウシのような声もだすので驚きです。

図鑑にはホイヒーロ、チッチリリココインジなどと書いてありますが、

ちょっと表現しきれていないような気がします。

名前のこと

学名の種小名narcissina や英名のNarcissusは、もちろん

ギリシャ神話に出てくる美少年ナルキッソスのことでしょう。

ゲームの名前ばかりじゃありません。

ナルキッソスの話はこうです。

山の泉の水を飲むため水面をのぞくと美しい少年がいた。

それはナルキッソス本人なのだが、その美少年にひとめぼれして、

水の中の美少年から離れられず、やせ細って死んだという。

ナルキッソスが死んだあとにはスイセンの花が咲いたため、

スイセンの英名はnarcissus、

学名は Narcissus tazettaと属の名前として使われている。

また、自分だけを愛し他人を愛せない人をナルシストという。

だからといって

キビタキがナルシストというわけではないと思います。

キビタキの学名にも、スイセンの学名にもつかうなんて

ナルキッソスということば、欧米の学者もいきなもんですね。

私はまだ見たことないんですが、

キビタキよりオレンジの強いムギマキの

学名はFicedula mugimaki とそのまま

日本語が使われています。

mugimakiとは麦播きのことで、麦を播く秋に見られることから

ついた名前でしょう。

戸隠でも10月なかばころになるとみられるようなので、

来年はちょっと行ってみようかなと思っています。

【撮影データ】

メーカー名   FUJIFILM        
機種   FinePix HS30EXR      
ソフトウェア   Digital Camera FinePix HS30EXR Ver1.00  
変更日時  2012 5 05 20 26 31
露出時間   1/250秒        
レンズF値   F5.6        
露出制御モード   プログラムAE        
ISO感度  500        
シャッタースピード   1/256秒        
レンズ絞り値   F5.7        
対象物の明るさ   EV5.6        
露光補正量   EV0.0        
フラッシュ   発光禁止        
レンズの焦点距離   126.00(mm)        
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