もう、昔のことですが、
まだ覚えていること書きます。
農薬会社退職した年だから2012年だったと思う。
農薬嫌いの人たちの集まりが東京であるというんで、
在職中は自由に発言できなかったので、
面白そうだと思って参加してみた。
反農薬東京グループの会合で
場所は、国会議事堂の近くの議員会館。
農水省の農薬対策室長だったかな、そういう方や、
国会議員の岡崎トミ子さんも来てました。
全部で20人くらい。
農薬による死亡は自殺だけ
そのときもらった資料には、
農薬による死亡事故年間10人くらいの数値が
並んでいて、こんなに危険な農薬はけしからんと、
会員が息まいてましたが、
細かく見ると全部自殺でした。
自殺された方には気の毒ですが、
農薬なくしたところで、
ほかの手段取るだけでしょう。
ロープや包丁や、睡眠薬も販売禁止に
したら解決なのでしょうか?
自殺しなくていいような社会づくりが大事であって、
農薬を販売禁止にしただけでは解決しません。
それも、ほぼ1品目だけでしょう。
農薬事故とクルマの事故について
農薬を買う・使うには特に免許・資格は要りません。
一部、買うときハンコ要る。
なのに死亡事故なんてゼロです。
クルマは基本的に免許持ちが運転してても、
年間3,000人以上が交通事故で亡くなります。
一時は1万人以上でした。
それでもクルマを無くせ、売るなという話は
聞きません。
クルマの便利さ、誰でも知ってるから。
農薬の便利さ価値は人口比2%以下の農家しか
わからないため、こういう声が出てくるのだろう。
その他、口々に、どこの公園で除草剤撒いててけしからん、
と言ってたけど、なにがけしからんのかよくわかりませんでした。
農水省の役人の方も、あーあ、早く終わらんかな、
という顔してました。
私は闇の毒売人?!
最後のほうに、私にもマイクきたので、
30年以上農薬会社にいましたって、
言ったら、みんな目を丸くして、
闇の毒売人て、こんな普通の顔してんか、
というような反応で面白かったこと覚えています。
その後、代表の方に挨拶して、
本も購入して読みました。
正当なる批判を望む
そしたら、(元)わが社の薬もやり玉にあがってて、
大豆で
2000-3000倍の登録だったものが、
16-24倍という濃い濃度で使用法が許可になってるのは、
ケシカランと書いてあります。
???
と思って調べると、
以下のとおりで、10アール(1000平米)あたりの薬量は、
16-24倍の方がうんと少なくて済む、
環境にもやさしく、農家の経済負担も小さい。
会社からみたら売れない。
2000-3000 100-300L/10a水量 (33ml-150ml/10a薬量)
16-24倍 800ml/10a水量 (33-50ml/10a薬量)
※( )内は計算しないと出ない。
批判するならちゃんと調べてからにしないと、
相手にされないよ。
こういう粗雑な展開で好き嫌いだけ言っててもダメでしょう。
蛾が嫌い、虫が嫌いと同じレベル。
だから、最近の、ネコニコチノイドで発達障害とか、
ラウンドアップでがんになったとか、いう話も、
この程度のもんじゃないのかと思ってしまいます。
こういう方々の活動は、行政のチェック機関として、
ときに重要な役割を果たし、
政府の方針転換のきっかけになったりしますので
頑張ってほしいなと思っています。
より根拠のある批判を期待したいところです。
今日も長くなってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
異論反論、根拠のある批判、コメント、お寄せください。